ラン旅のヒント②通勤は冒険だ

2016.01.31

《公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会・上村哲也さんのラン旅ブログ》vol.8

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通勤ラン途中の1枚(表参道)


歯を磨くように通勤ラン

ラン旅とはどこかにたどり着く目的を持ったランニング。

平日は夜遅くなることが多いので走る時間も取れません。そこで一番効率が良いのが「通勤ラン」だと思っています。準備は前夜から始まります。

 

前夜に翌日の準備
 ↓
ランニングウェアで寝る
 ↓
起きたらそのまま走り出す
 ↓
会社に一番近いジムでゴールし、シャワーを浴び、着替える
 ↓
出勤

 

少しでも走る障壁を減らすためにジムのプライベートロッカーを契約し、洗面器具を入れています。仕事はスポーツ業界ですが、職場がスポーティーというわけではありません。もちろんシャワーもロッカールームもないので、ジムが基地になります。どうしても目的地から1~2駅離れてもジムがない場合や早朝から開いてない場合は薬局で売っているボディシートをフル活用して出勤しています。その時は一度家でシャワーを浴びてから走り出しています。

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月会費がかからず使いたい時に都度料金で行ける複数のジムに申し込み

村上春樹氏のエッセイで『走り続けるための理由ならほんの少ししかないけど、走るのをやめるための理由ならトラックいっぱいぶんはあるからだ。』(走ることについて語るときに僕の語ること)というくだりがありますが、歯を磨かないと気持ち悪いのと同様で、走らない気持ち悪いと思う瞬間が来ればしめたものです。

 

走ることから逆算する

逆にその走りたさを大切にし続けるために、走らない日も設けるようにしています。2年前まで金槌だったのですがトライアスロン出場をきっかけに始めたスイムやバイクトレーニング、またストレッチだけする日もあります。とにかく走るのをやめる言い訳を作らないことが大切です。走る障壁を減らすために出勤も出張も休日も必ず移動手段として走ることから逆算します。

どこかに辿り着くのには電車、バス、タクシー等の移動手段がありますが、まず「走るか」「走らないか」ではなく「どう走って辿り着けるか」から考えます。途中まで電車に乗ることもあれば、電車を降りて途中から走り出して目的地に着くこともあります。実家の大阪に東京から帰るのに京都で新幹線を降りて60キロ走って帰ることもあります。

通勤ランをするのに一番必要なのは、走らなきゃという強迫観念ではなく、まず走るという選択肢を普通にすること。鉄道会社の元社員が言うことではないですが満員電車に押し込まれないで通勤できる心理的な解放感があります。通勤時間で身体を動かすことができ、その後の仕事に一日良い派生効果もあることを考えると通勤ランが一番効率良いと思います。また朝食は通勤ラン後に食べていますが、空腹状態で走ることにより脂肪から効率的に燃焼できるという説もあります(自分は朝の通勤ランに変えてから体重が9kg落ちました)。

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雪だから走れないではなく、通常の出勤ランとしていかに雪に滑らないように走るかを考える

そして毎日コースを変えると新しいお店の前を通ったり、裏道を見つけたりと、ラン旅ができます。終電がなくなるまで残業した日は走って帰りますが、夜の通りはまた朝とは違った装いです。朝は存在すら朝は気が付かないレストラン、居酒屋の発見があります。

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雰囲気の良さそうなお店を見つけると、走って帰らない時に寄ってみようと思う

 

 

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《プロフィール》

上村哲也 うえむら・てつや

公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会マーケティング・コミュニケーション担当

ドイツ生まれ、オーストラリア育ち。マーケティングプロデューサーとして日本テレビ宣伝部、ニュージーランド航空、小田急電鉄等に勤務した後、現職。
箱根駅伝復路109.9キロを一人で走り繋ぐ「ひとり箱根駅伝」、JR山手線一周ランニング「ヤマソン」、海からの富士山頂登山「シートゥーサミット」、旧東海道を東京・日本橋から京都・三条大橋まで492キロを走る「街道ラン」等の「ラン旅」を主宰している。フルマラソンには出場せず気の向くままに“スポイル・ランナー”としてラーメン屋や居酒屋、所用先、仕事先を目的地にして走り続けている。2014年日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)を20時間57分36秒で完走。

 

Tetsuya Uemura 

Rugby World Cup 2019 Organising Committee

Marketing Producer in Sports and Entertainment field. Prior to joining Rugby World Cup 2019 Organising Committee, held sports PR producer with Nippon Television, Air New Zealand and railway industry. Spending most of spare time for self-planned running trip. 492km run from Tokyo and Kyoto along Ancient-Tokaido was one of the best trip ever experienced. The toughest one so far was Sea to Summit to climb up Mt. Fuji from sea level reaching to the summit within 24 hours.

 

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