公式キュレーター泉二啓太さんの最新情報 vol.8

2016.03.11

≪公式キュレーター泉二啓太さんの最新情報です≫

先日、父の故郷でもある、鹿児島県・奄美大島にて講演をさせて頂きました。

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奄美大島には着物ではとても有名な「大島紬」という特産品があります。

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そんな大島紬は年々生産反数が減っており、それに伴い職人の数も減少しています。
(大島紬は分業制で、細かく分けると30行程以上もありますが、それぞれの工程で職人不足が深刻です。)

今なんとかしないと!このまま廃れてしまうと、その織物自体がなくなってしまいます。失うことは簡単ですが、その技術を復活させることは、容易なことではありません。

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そのために何か出来ないか?とはじめたのが、「あなたが選ぶ大島紬」のアンケートです。これは独自に選んだ大島紬10点の中から、お気に入りの作品に票を入れて頂き、投票結果を作り手の方々にお伝えすることで、今後のものづくりに活かしていこうというコンセプトの企画です。

銀座は着物人口が非常に多い街、そんな街の声を作り手へ届けることで、今後のものづくりのヒントになればとの思いで、毎年12月に開催しているこの企画は、昨年で10回目を迎えました。(1953年12月25日奄美群島が日本に復帰したことにちなんで)

昨年の投票結果で、第一位に輝いたのは「白龍郷」

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龍郷柄というのは大島紬を代表する古典柄のひとつで、ハブや蘇鉄の葉の図案化した、不変的な柄です。

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大島紬は泥染(黒地)が有名ですが、地色を白にすることで、

「泥染めだと迫力が出る龍郷柄も、白地になると新鮮で軽やかにみえる」

「現代の街並みにもしっくり溶け込めそう」という、声が非常に多かったです。

 

今まで当たり前に見えていたものは、少し違う角度から見てみることで、新しく感じます。

伝統とは時代に合わせて少しずつ変化していくもの。

そういうものだと思います。

 

 

≪プロフィール≫

泉二啓太 もとじ・けいた

銀座もとじ 店主 泉二弘明の長男。

高校卒業後、ロンドンの大学でファッションを学び、帰国。

2009年、「銀座もとじ」に入社、現在は、和織・和染の店長として接客を行っております。

銀座もとじ 二代目として、きもの文化を若い層にも広げようと、海外で学んだ経験を活かし商品開発なども手掛けております。

 

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