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お米と落雁

2015.11.06

日本で有数のマガンの越冬地、伊豆沼、内沼でマガンが早朝に沼から一斉に飛び立つ光景と、夕方に一斉に沼に戻ってくる「ねぐら入り」を見るツアーに参加しました。周辺の田んぼはマガンの餌場。こうした環境があるおかげで、沼がある宮城県北部には、全国に飛来するマガンのうち8割以上が集まります。

夜明けとともに甲高い声を挙げ、羽音をたてながら一斉に飛び立つマガンの群れは圧巻。腹部の模様が見えるほどの低空飛行で頭上を越えていきます。

rd_マガンの飛び立ち
マガンの餌場は、稲刈り後の田んぼ。主に、稲刈りでこぼれ落ちた種籾をついばんでいます。マガン観察のエコツアーを行っている「くりはらツーリズムネットワーク」事務局長の大場寿樹さんは、「マガンの餌場があるのは、農家がお米をつくるからこそ」と言います。マガンは警戒心が強いものの、すぐ近くで農家が作業をしていても逃げません。農家もマガンも、互いの存在を当たり前に認識して、程よい距離感を保っているのです。

rd_落雁
夕方にはマガンが沼に帰ってくる「ねぐら入り」が見られます。辺りが薄暗くなってくると、断続的に四方八方からマガンの群れがやってきて、沼に舞い降ります。マガンは季節の風物詩であるとともに、地域ににぎわいをもたらしています。

rd_V字マガン
マガンが最も増えるのは11月半ばから12月半ば。1月下旬ごろまで見られます。

 

【マガンの観察ツアーの問い合わせ】
くりはらツーリズムネットワーク
http://ktnpr.com/program/2015/201510-201601.html

 

 

取材・文 柏木智帆

 《プロフィール》

柏木智帆

フリーランスライター。元神奈川新聞記者。お米とお米文化の普及拡大を目指して取材活動をする中、生産の現場に立つために8年勤めた新聞社を退職。2年にわたって千葉県で無農薬米をつくりながらおむすびのケータリング屋を運営。2014年秋からは消費や販売に重点を置くため都内に拠点を移して「お米を中心とした日本の食文化の再興」と「お米の消費アップ」をライフワークに活動。神奈川新聞契約ライター。「日常茶飯」をテーマにお米とお茶のお取り寄せサイト「和むすび」(http://www.wa-musubi.jp)を運営

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