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「銀座もとじ」二代目 泉ニ啓太さんの最新情報 vol.17

群馬県の安中市にある『碓氷製糸場』に行ってきました。

2017.02.14

製糸工場というと最近、世界文化遺産に登録された『富岡製糸場』が有名ですが、そこから約10キロ離れた場所に『碓氷製糸場』があります。

rd1700_(2.3)IMG明治維新後、日本の近代化を支えた絹糸。
1909年には世界一の絹糸の輸出大国に。当時の日本には全国の各市町村に製糸場があり、とても身近な存在でした。

それが今ではたったの4軒にまで減少しました。現在『碓氷製糸場』では、日本の約6~7割の生糸を製糸しています。

日産やTOYOTAはもともと紡績からスタートした事は有名ですが、ここではその日産の織機を使い製糸しています。この自動操糸機は本当に優秀なのです。

蚕が吐き出す糸は一本が約3デニール、この一本だと細すぎて織物には向かないので、通常は7粒〜8粒の繭から糸を撚り合わせながら一本の糸を作っていきます。

蚕は約1200メートルの糸を吐きますが、その生糸に節があったり、糸が細くなってくると自動操糸機はそれを感知し、自動的に新しい繭を補給します。

今世界的にはブラジルでの製糸業が盛んです。
日本はそこにどう対応するのか。

糸を引く速度を落とし、糸に対する抵抗を少なくしていきながら、クオリティーを高くしていくなど、操糸機の開発をはじめ日本でしかできない糸作りをしています。

『富岡製糸場』の世界文化遺産登録により、『碓氷製糸場』にも見学者が増えたとのこと。

たくさんの方に興味を持ってもらい、日本の絹がいかに日本の近代化を支えてきたのか、
考えてもらえるきっかけになればと願っています。

 

 ≪プロフィール≫

泉二啓太 もとじ・けいた

銀座もとじ 店主 泉二弘明の長男。

高校卒業後、ロンドンの大学でファッションを学び、帰国。

2009年、「銀座もとじ」に入社、現在は、和織・和染の店長として接客を行っております。

銀座もとじ 二代目として、きもの文化を若い層にも広げようと、海外で学んだ経験を活かし商品開発なども手掛けております。

 

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