カルチャー

平安時代から伝わる日本文化の完成された機能美「野燗炉」(のかんろ)

2016.01.15

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野燗炉(のかんろ)という忘れられた「日本文化」

日本に生まれていながら、今日まで触れあう機会がなかったために知る由もなかった、という日本文化は多々あるように思います。これからご紹介する「野燗炉」(のかんろ)もまた、そのうちのひとつではないでしょうか。野燗炉とは平安時代に生まれ、江戸時代を経て発展し、しかし電気やガスの登場によって名前すら忘れられてしまった「文化」であり「道具」です。

江戸時代には、当時のローマ教皇パウロ五世へ日本を代表する道具として献上されたとする記録が残っています。だが高価ではなく、庶民のあいだで親しまれ、多くの風俗画にその姿を残しています。

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