約400年の時を経て生まれ変わった有田焼「KINRANDE」

2016.01.20

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「金襴手古伊万里 金魚紋」

 

金彩をふんだんに施した“金襴手(きんらんで)古伊万里”

遡ること、江戸時代。有田焼は伊万里港で船積みされたため、消費地では“伊万里”と呼ばれていました。明治になってからは、江戸時代に作られた有田焼のことを“古伊万里”と呼ぶようになり、骨董的な価値のあるものとなりました。

その古伊万里の中でも国内外問わず人気を集めたのが、有田焼伝統様式のひとつである“古伊万里様式”の焼物です。中でも染付の藍色をベースに、上絵の赤と金彩を施した“金襴手(きんらんで)古伊万里様式”はその代表といえるでしょう。時代は移り、江戸中期に絶頂を極めたこの有田焼の代表ともいえる“金襴手古伊万里様式”を伝承しながら、現代の生活の中に息づく新しいデザインとして誕生したのが今回紹介する「KINRANDE」です。

 

世界中にコレクターが存在する“オールドイマリ”

格調高く金彩が施された“金襴手古伊万里”は、室内装飾品としてドイツなどのヨーロッパの諸宮殿を飾ったことは有名な話です。ヨーロッパの王侯貴族達に愛された“古伊万里”は、今でも“Old Imari(オールドイマリ)”として熱狂的なコレクターが存在します。また、壺など大型の作品は世界各地の博物館やお城を飾り、現在もたくさんの人を魅了し続けています。

こうした歴史のある“金襴手古伊万里”を「KINRANDE」としてモダナイズし、創出したのがデザイナーの永井一正さんです。数々の世界的な国際展で最高賞を受賞し、日本デザインセンターの創立にも参加、現在では最高顧問を務める日本が誇る美の巨匠です。

 

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