ナタとカンナで削り出した優しい味わいの「木杓子(きじゃくし)」

2016.02.04

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お鍋には優しい色の木杓子(きじゃくし)を

これからの季節、お鍋に欠かせない台所用品といえばお玉。使い勝手はいいけれどステンレス製のお玉では少し味気ない……というこだわり派に、岩手県中部の町で、昔ながらに作られている木杓子をご紹介。地元の山で育った朴(ほお)の木を使い、他のお玉では決して得られないあたたかみのある1本です。

サイズは3種。用途に合わせて使い分けられるのも嬉しいですね。使い込むほどに深い色を帯びていい味を出してくる経年変化も魅力。長く気持ちよく使える逸品です。 

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秋と冬にだけ切り出した朴の木だけを使用

この岩手の村では、明治時代から木杓子が作り続けられています。それを受け継ぎ、今日でも雑木林での伐り出しからナタ割り、カンナ仕上げまで一貫して同じ作業場で行われます。

朴の木は強くて加工しやすく、水にも強いうえ、手触りがいい。そのため、一般的には和包丁の柄やまな板などに用いられる木材です。さらに木杓子を削り出す原材料には、秋と冬に切り出した丈夫なものを厳選。こうして味のある耐久性に優れた岩手の名品が生み出されていました。

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熟練技が光る優しいフォルム

特徴は、なんといってもお玉部分と柄の継ぎ目のない、丁寧に削り作り出された仕上がり。ナタとカンナを巧みに操り、つややかに整えられています。お玉のカーブに沿ってカンナの刃を滑らし、なめらかにくりぬかれた杓子には目を奪われます。

小さな丸太が変貌を遂げるこうした日本伝統の職人技は、まさに世界に誇れる熟練の技術。昔ながらの道具でありながら、現代の日本の台所や食卓でも活躍するこの木杓子は、手にとって確かめたい、ぬくもりあふれる逸品です。

 

朴の木の木杓子
特大 約100×300ミリ 1800円(税抜き)
大 約90×280ミリ 1500円(税抜き)
中 約70×240ミリ 1300円(税抜き)
小 約60×190ミリ 1100円(税抜き)

■お問合せ
谷中 松野屋
電話:03-3823-7441
www.yanakamatsunoya.jp

 

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