長寿が生んだ新感覚の雛祭「還暦雛」

2016.02.12

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雛祭りの起源「桃の節句」

雛人形のルーツは中国渡来の「上巳(じょうし)」の節句だと言われています。上巳とは五節句の一つで、旧暦3月3日の桃の節句を言います。節句は中国の陰陽五行説に由来する年中行事の節目となる日です。「桃の節句」は、京の貴族の間では、健康と厄除けを願う日として、人型に切った紙(人型・形代と言われる)に病気や穢を移して、他界へ流したという行事が行われてきました。

それが、江戸時代に武士へ、さらには庶民へと広がり現在のような形に定着してきました。人形も形代(かたしろ)から変化し、次第に豪華な飾り物として発展してきました。しかし、時代の流れとともに伝統行事が失われていくなかで、雛人形の需要も減り続けているのが現状です。

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