カルチャー

世界で最も薄い本漆の漆器「Fuyu Sara」

2016.02.15

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山中漆器の名工が極限の薄さに挑戦した器

美しい佇まいと紙のような薄さが印象的な「Fuyu Sara」。僧侶の修行もしているというデザイナーの坪井浩尚さんが、禅僧の使う器である「応量器(おうりょうき)」にインスピレーションを受け、コンパクトに重ねて美しく見える器を作りたいという思いから生まれたもの。

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石川県の山中温泉界隈は安土桃山時代からけやきの木を削る職人が多く「木地の山中」と呼ばれており、現在も何人もの職人が器を作り続けています。「縦木取り」と呼ばれる木材の切り出し方が特徴で、強度があり、歪みや収縮にも強く、より精巧な加工ができるそう。坪井さんはその技術に惚れ込み、極限の薄さをオーダー。山中漆器の名工、本吉国夫さん(木地師)と矢木繁さん(塗師)による「極薄一本挽き製法」によって、この「Fuyu Sara」が実現しました。最薄部分は2mmもないというから驚きです。

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デイリーユースに取り入れられる手軽さも持つ

漆器は特別な日の器と思いがちですが、使い込んでいくうちに表面が磨かれてピカピカになり、ますます美しくなるのだとか。ただしこれは漆をしっかり何度も塗り重ねた器だけに現れる表情。使い込むことで塗師の技術もあぶり出されてくる器なのです。

軽くて壊れにくく熱伝導率が低いので、熱すぎたり冷たすぎたりせずに使えるうえ、油ものや酢のものもOK。お手入れも普通の中性洗剤とスポンジで。水気を良く拭き取ることだけしっかり守れば問題ないそうです。

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ミニマムな日用品を追い求める

この「Fuyu Sara」を取り扱う株式会社100percentのアイテムは、物の要素を極限までそぎ落とし、ミニマムな表現で人の持つ豊かな感情や情緒を喚起する追究がされています。ジャンルを特定せず、日用品という共通点はあるものの、器以外はランプや一輪挿し、グラスに文房具、傘立てなどさまざま。作りたいものだけを作って発信するという姿勢が貫かれています。

 

100percent「Fuyu Sara【浮遊皿】」
本漆小皿:1万5500円(税抜) φ150mm×幅18mm
本漆中皿:2万2000円(税抜) φ210mm×幅22mm
本漆大皿:3万2000円(税抜) φ272mm×幅26mm
※上記はいずれも受注生産品(納品まで約2ヶ月)
木地小皿:4000円(税抜)
木地中皿:7500円(税抜)
木地大皿:1万2500円(税抜)
カラー:黒、朱(本漆刷毛塗り)、ウレタン(木地)

■お問い合わせ
http://100perstore.com/?pid=54747577

 

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