河原シンスケの最新情報「公長齋小菅」

2016.03.01

≪「プレミアムジャパン」エグゼクティブキュレーター・河原シンスケの最新情報です≫

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僕の壁画前で。この作品はいつものテーマ「ウサギ」の耳、尻尾、胴体、目等を分割した抽象的コンポジション。

 

小菅達之くんにあったのは、去年2015年10月の京都。

丁度、エルメスのpetit hの展覧会で僕がエルメス・メンバーと来京?していた時、小菅くん始め「GO ON(http://goon-project.com)」のメンバーに会い、アトリエも案内してもらったり、食事をしたり。それ以来東京で会ったり、今回はパリでのメゾン&オブジェでの出店を終えた後の再会となった。場所は僕の友人宅。僕の壁画は3年前に仕上げた横5m縦3mの作品。丁度ここの主も日本の竹工芸コレクターということで撮影場所にさせてもらう事になったというわけ。

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撮影だからとスーツで現れた真面目な小菅くん。笑

 

「公長齋小菅(こうちょうさい こすが)」は1898年創業。彼は5代目にあたる。

又、GO ONのメンバーの一人でもある。京都という歴史的な意味でも特別な土地で、その伝統文化の重みに負けず、チャレンジを続けている新しいジェネレーションの一人。これからの日本文化の継承と発展に、彼らは頼もしく、僕のような海外の人間?にとっても魅力的で斬新なアーティザンの作品やテクニックに触れるとグングンと創作意欲が掻き立てられる。

パリ-メゾン&オブジェの出店は今回で、4回目となるようだ。

毎回新しいチャレンジで色んなアイテムやコラボレーションも貪欲に続けている。

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日本の竹工芸とイタリアのクラフト、デザインはデンマークのOeOとのコラボレーションのビジネスバッグ。

 

子供の頃から竹に囲まれた生活。風呂場の桶に竹ひごが結びつけられてたり、目に飛び込んでくるあらゆるところに竹が溢れていた中で育った幼年期。住んでたところが、バブリーだったので、近所のジャガーやフェラーリをガレージに忍び込んでは眺め、英国産のウッドパネルに胸踊らせていた小学生時代。高校、大学の時は、勿論竹の仕事なんか興味もなく、やりたくもなく、ひたすら海外に憧れ、ミーハーだったようだ。靴、車、ファッション、インテリア。兎に角、色んな物が好きだった。親のセブンシーズを横目で見て、早く自分自身の物にしたいという青年の夢は募るばかり。

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撮影場所に有った、アンティークの竹籠にはシャンパンのコルク栓。小さな、でも素敵な発見がこんなところに。

 

この仕事を始め又パリや海外に出る様になり、違う世界が少しずつ見えてきた。

未だ未だ知らない世界も多いけれど、有名な名所だけじゃ無くても、面白い発見や教わる事も多い。人との出会い、感性の違い。

今日の御宅での最高の発見は、アンティークの竹籠に入れられたシャンパンのコルク。リビングでアペリティフをした後、単純に投げ入れられた物達。思いつかない発想だと。

これこそが海外に来る、メリットになっていると語ってくれた。

 

公長齋小菅
http://www.kohchosai.co.jp/

 

Photographe : 松永学

 
河原シンスケ
「プレミアムジャパン」クリエイティブディレクター/エグゼクティブキュレーター

河原シンスケ

80年代よりパリを拠点に活動を開始。フィガロ、エル、マリクレール、ヴォーグ等のイラストやエルメス、バカラ等の広告を手掛けるほか、ルイ・ヴィトン「LE MAGAZINE」のクリエイティブ・ディレクションを担当。2014年7月の札幌芸術祭ではルイ・ヴィトンのサポートによるインスタレーションとオフィシャル・ディナーをプロデュース。2015年3月には銀座三越のメインビジュアルを担当。4月、エルメス銀座本店petit h(プティ アッシュ)に作品を発表するなど日本と世界を舞台に活躍。着物や陶磁器、茶道、華道など日本の伝統文化をこよなく愛する風流人でもある。

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