琉球王国文化を今に受け継ぐ、神秘的な色合いの「サンゴ染」

2016.05.23

 

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琉球紅型の伝統を礎にした首里琉染

沖縄の染物、「琉球紅型」をご存じでしょうか。紅型は14~15世紀頃から伝わる、中国・インドをはじめとしたアジア諸国と日本の染物の影響を色濃く受けた色鮮やかな伝統工芸品です。

戦争で痛手を受けた伝統工芸品にあって、紅型もまた天然染料などが壊滅的な被害を受け、伝統が廃れてしまいそうになっていました。そんな中、染色作家であった山岡古都さんが紅型の将来を憂い、沖縄の染色文化の復興を掲げ昭和48年に「首里琉染」という研究所を創立しました。

琉球王国最高位の神女の一人「大あむしられ」が暮らした跡地と言われる中山門に建てられた首里琉染は、伝統の技を未来にまでつないでいこうという山岡さんの強い意志を感じさせます。

染色技術のみならず着物の普及や啓蒙に尽力し、琉球王朝時代の服飾文化を研究・復活させるとともに、貴重な文化財の保護にも力を入れていく山岡さんの活動は、一人の染色作家以上の影響を与えました。

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