カルチャー

徹底的に調査し、再現された戦国の城「お城ジオラマ復元堂」

2016.06.09

 

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日本の城が当時どのような姿だったのかを緻密に再現

日本の城は世界でも類を見ない独創的なフォルムを持ち、その美しさには外国人も驚きます。例えば世界遺産に登録された「姫路城」が、日本人だけでなく海外からの旅行者も魅了しているのはよく知られていることと思います。

ただ、城と聞いてたいていの人が頭に思い浮かべるのは、何層もの屋根を持つ「天守閣」ではないでしょうか。天守閣(天守閣は明治時代以降の俗称とされています)は、確かに城を構成するパーツではありますが、権力の象徴としての意味合いが強く、実戦を経験した城では天守がないことも普通なのです。

つまり「城」とはあくまでも防御拠点としての構造物を意味し、それが有効に機能するためには、その城が「どこに」「どのように」造られたかが大事なのです。そして防御機能を最大限に発揮する城は、地形の有効性、すなわち地の利を生かすように造られています。突き詰めれば「城とは地形なり」ということになります。

「城=地形」の考えの下、発掘・実地調査などの結果を徹底的にリサーチし、そこからその城が実際にどのようなものだったのかを復元、「ジオラマ = 城ラマ」として製品化しているメーカーがあります。パートナー産業株式会社です。

同社では、これまでに「お城ジオラマ復元堂 -城郭復元プロジェクト-」として、3つの製品をリリースしています。

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城郭復元ジオラマシリーズ
『1/1500 城ラマ 三河長篠城』

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『1/1500 城ラマ 遠州髙天神城』

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本丸シリーズ
「1/1500 城ラマ 真田氏上田城」

今までは、城のプラモデルがあっても、それは天守を作っておしまいといった製品がほとんどでした。しかし、この城ラマでは周囲の地形も含めてそれぞれの城がどのような姿をしていたかを再現しているのです。

城郭復元シリーズでは城の縄張り全てを含み、本丸シリーズでは本丸のみという差はありますが、城ラマを見るとその城の防御力がどのような地形から与えられているのかが分かり、また「これは落とすの大変だ」といった感想を持つことによって、その城が歴史の中で果たした役割に思いを馳せることができるのです。

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