パーティー感覚で楽しむ“狂言ラウンジ”

2015.10.08

 

伝統芸能の達人が提案する、大人の遊び方

パーティー感覚で狂言を楽しんでいただきたい——。

能楽師狂言方大藏流 25世大藏彌太郎の次男、大蔵基誠氏が、日本の伝統文化として親しまれてきた狂言を若い世代にも普及させたいという想いから2010年にスタートした「狂言ラウンジ」。

2ヶ月に一度、東京・渋谷セルリアンタワー東急ホテルの地下2階にあるセルリアンタワー能楽堂で開催されているこのイベント。“パーティー感覚で楽しむ”とありますが、普通の能狂言の公演と何が違うのでしょうか?

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まずはラウンジで、金田中のお料理を堪能

イベントに潜入してみると、まずは能楽堂の入り口に、スタンディングのラウンジがお目見え。奥には老舗料亭「数奇屋 金田中」の料理長が演目のタイトルに掛け合わせて毎回考案するという、美しいお料理の数々がお出迎えしてくれます。もちろんお酒を楽しむことも可能で、モトックスが提供するシャンパンやワイン、MDH提供のウイスキーなどを購入していただくことができます。ラウンジにはDJも登場し、狂言上演の1時間前から訪れた人たちで大賑わい! 美味しいお食事とお酒でお腹も満たされたところで、いよいよ能楽堂へ流れます。

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狂言方のお二人の素敵な素顔を目撃!

まずは、お弟子方や若い俳優陣の方々が、ちょっとした寸劇を披露。会場が熱気を帯びてくる頃、狂言ラウンジの主催者である狂言方の大蔵基誠氏と従兄弟である大蔵教義氏が登場し、上演前のMCを披露してくれます。通常、伝統芸能を鑑賞に行っても、演者の方たちの素顔はなかなか知ることはできないものですが、ここではとにかく息の合ったお二人の素顔が丸出し! ジョークあり、客席への絡みあり、狂言豆知識のお話しあり……と、普段見ることのできない素敵な素顔を拝見することができるのです。伝統芸能の家元の方たちも普通の人だったんだ〜、いやむしろ芸人並みにユーモアのあるこんなに楽しい人だったんだ!と一安心するとともに、親近感が湧いてきて、これから観る狂言にも一層期待が高まります。

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いざ、狂言を鑑賞。選び抜かれた一演目を披露

そして、いよいよ本格狂言がスタート。さっきまで、満面の笑顔を見せていたお二方もピリリと引き締まったオーラを身にまとい、見事な一演目を披露してくれます。幕引きのあとは、コンサートのアンコールに答えるかのごとく、汗だくで再び舞台に登場。「面白かったですか?」なんて客席に聞いてくれるのですから、こんなにお客さんに寄り添ってくれる公演はありませんよね。これぞ、伝統芸能の達人が提案する現代流狂言鑑賞の楽しみ方なのです。

 

Text/Makiko Inoue

能楽師大蔵流狂言方大蔵基誠 公式HP

http://www.motonari.jp/lounge

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