特選“木製品”:家具づくりの現場から生まれた木工小物「Segno」

2016.07.18

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これまでは燃やしてエネルギーにするしかなかった端材を活用

「Segno(セーニョ)」は、家具の「端材」を使った木工インテリアのブランドです。手がけているのは、伝統的に木工業が盛んな岐阜県高山市で創業96年を迎える「飛騨産業株式会社」。昭和初頭に日本の家具文化を育んだ立役者ですが、平成の今も地場産業の活性化に貢献し、環境保全へのとり組みにも力を入れる家具メーカーです。

実は家具をつくる時、原木から切り出して使われるのは3分の1ほど。残りの3分の2は端材となり、燃やして冬の暖房にしたり、その蒸気を工場のエネルギー源にするしか使い道がありませんでした。でも、切れ端とはいえ上質な家具に使われる素材。何か有効活用できる方法はないかという思いから、Segnoは誕生しました。

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木肌の美しいナラやウォルナット、質の良い国産のスギも有効活用

家具づくりで切り出された形を、できるだけ無駄なく使えるようにデザインされた木工小物。たとえば、愛らしいおうち型の木製メモパッド。三角屋根には煙突のように鉛筆が挿せるようになっていて、ナラやウォルナットなど、木の組み合わせ違いで3種類展開されています。

手鏡も人気の商品。ナラやウォルナットを使った無垢材の風合いも素敵ですが、スギを加熱圧縮する際の加工で模様をつくり出した化粧圧縮スギの手鏡もおしゃれです。

飛騨の国産スギをつかうことは、森の保全にもつながります。それは飛騨産業が注力している活動のひとつ。育てた木はしっかり使い、また育てることで森は健全に循環していくのです。

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