特選“和紙”:立体漉き和紙で形作るシンプルな灯り「Natural」

2016.07.20

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独自の技術で、和紙だけで作る立体

和紙ならではの質感がそのシンプルなシルエットに存在感をプラスする、谷口・青谷和紙株式会社の照明シリーズ「Natural」。それぞれの形には、「Moon」、「Mokumoku」、「Mayu」、「Tama」という名前が付けられています。

不思議なのは、提灯のような竹ひごの骨組みなどが張られていないこと。光源となる球体になった和紙には、影を落とすものが一切ありません。これは長年の研究の末、谷口・青谷和紙が世界で初めて実現したもの。和紙を立体的に漉いて形にしていく、“立体漉き”と呼ばれる技法によって作られているからです。

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自然の形からインスピレーションを得た4つのカタチ

鳥取県の東部には、少なくとも奈良時代からの歴史を持つといわれる伝統工芸「因州和紙」があります。谷口・青谷和紙は、因州和紙の伝統的産地である青谷町で技を受け継ぐメーカーのひとつです。その千年の歴史の中でも、独自に開発した“立体漉き和紙”は大きなターニングポイントになりました。

シリーズは自然の形をモチーフに作られています。「Moon」は、夜空に浮かぶ月のイメージから。見る角度で変わるアシンメトリーなフォルムが面白い「Mokumoku」は、雲のイメージ。「Mayu」は、蚕の繭。灯りを消した時の雰囲気は、まさに繭そのものです。「Tama」は、まんまるの太陽。沈みゆく夕陽をイメージしているそうです。

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