マーブル模様が美しい「墨流し」 いったいどうやって染めているの?

2016.07.21

rd850_1現在、プレミアムジャパン オンラインショップで販売中の浴衣のなかでも人気が高いのが、墨流し染めによる浴衣。流れるような美しいマーブル模様は、いったいどのようにして作られるのか?「銀座もとじ」が墨流しを発注している工房で見た完成までの一部始終を、ライター・大石がリポートします。

rd850_2今回訪れたのは、東京・高田馬場に工房をかまえる「染の高孝」。知らない人も多いかもしれませんが、高田馬場一帯は実は染め物の街で、昔は200以上もの工房があったとか。近くに神田川が流れ、染料を洗い流す工程をこの川で行えたことにより染色産業が栄えました。その後、東西線の開通など環境の変化によって川での作業は難しくなりましたが、今でも40の工房が染色を行っています。

rd850_3ナビゲートしてくれるのは、「染の高孝」代表で伝統工芸士の高橋孝之さん。18歳から染織の世界に入り、御年69歳。受賞歴も多く、日本染織作家協会や東京都伝統工芸士会の理事も務めます。

rd850_4「銀座もとじ」とのつき合いも長く、この日は泉二啓太さんが墨流しの浴衣を発注。色みや模様の希望を伝えます。そもそも墨流しとは10世紀初頭ころから伝わる日本の技術で、水に垂らした際にできる模様をそのまま布に映す染色方法。“百聞は一見に如かず”というわけで、実際に墨流しを実演してもらいました。

rd850_5まずは、反物の長さに合わせた水槽(約14m)に水を張り、そこに染料を落としていきます。この長さで浴衣一着分。

rd850_6墨流しの染料が、表面張力で水の上に浮かびます。最初に落とした色がピンクで、その次に黄色を落としていきました。

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