インテリアとしての「神棚」という新しい選択肢

2016.08.31

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神棚の基礎知識に基づき、再構築された新しい神棚のカタチ

たとえば大切な家族を持ったとき、日々の家内安全を祈願する場所として住まいに「神棚」を置きたいと考える日本人は少なくないのではないでしょうか。そこで一つのネックとなるのが、今の時代には少し違和感のある意匠が多いということ。神宮司神棚舎が提案するのは、本来の意味をきちんと解釈した上での新しい神棚のカタチです。

一祀御社(いちまつりおやしろ)、二祀御社、三祀御社は、どれも基本的なお祀りの仕方を変えずに、現代の住宅に合うデザインで設計されました。棚の上に置くことも、壁にかけることも可能。天然木の素材感を活かしたミニマムなデザインが、すぐ隣のインテリアにも違和感なく溶け込みます。

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無意味なモダンにならないよう、本来の意味を大切にしたデザイン

デザインは、緻密なコンセプトワークに裏打ちされた造形力に定評のある酒井俊彦さん。形にする際に意識したのは「無意味にモダンにしないこと」だったそうです。デザインにとりかかる前に、神道について徹底して学ぶことに一年近くを費やしたといいます。

現代の神棚のルーツは、江戸時代にあると言われています。よくある誤解が「神棚に神様が住まわれている」という認識ですが、神様の住まいはご神体が安置されている神社。神棚は神様の力が宿るお札を祀る場所なのです。デザインにもその考え方が反映され、神社そのままの屋根を冠した宮形にせず、神社建築の様式の一部をクローズアップして再構築する手法がとられています。

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