秋の箱根で名画鑑賞。天才絵師、伊藤若冲の傑作が岡田美術館に登場

2016.09.01

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83年ぶりの再発見で話題沸騰! 伊藤若冲初期の傑作「孔雀鳳凰図」

江戸時代中期に活躍した稀代の絵師、伊藤若冲。生誕300年にあたる今年は、各地でさまざまなイベントが開催されていますが、95日から箱根の岡田美術館でも「—生誕300年を祝う— 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」が開催されます。

見どころはなんといっても、若冲初期の傑作「孔雀鳳凰図」。岩上に立つ白い孔雀と、旭日を見上げる鳳凰が描かれたこの対幅は、長年その行方がわからず「幻の傑作」といわれていましたが、今年、83年ぶりに再発見されアートファンの間で一大旋風を巻き起こした名画。春に開催された東京都美術館の「若冲展」でも、1ヶ月で446000人もの人が連日長蛇の列を作り、若冲の人気の高さが話題となりました。

写真/伊藤若冲「孔雀鳳凰図」(部分)宝暦51755)年頃/岡田美術館蔵 禁無断転載

 

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俳句だけじゃない! 画人としても活躍した与謝蕪村の絵画も魅力

そんな話題の名画に加え、岡田美術館が収蔵する若冲の作品すべてが初めて一堂に会するとあって、若冲ファンにとって見逃せない今回の展覧会。さらなる見どころとして用意されているのが、若冲と同じ年に生まれた与謝蕪村の絵画です。

「春の海 終日(ひねもす)のたりのたり哉」などの句で知られる俳人、蕪村は、画家としても活躍した人物。山水人物画が中心の彼の絵画の中から、今回は岡田美術館が収蔵する、中国的な画題を扱った色彩豊かな作品群が公開されます。

ほかにも、若冲や蕪村と同じ時代に活躍した円山応挙や長澤蘆雪など、京都画壇のさまざまな画家たちの作品が紹介されているので、多彩な作品をゆったりと楽しむことができそう。

写真/与謝蕪村「桃林結義図」(部分)明和8(1771)年/岡田美術館蔵 禁無断転載

 

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