カルチャー

「蚕の王子様」が銀座にやってきた!着物専門店 銀座もとじで「蚕の飼育展」が開催中

2016.09.13

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秋、銀座もとじに蚕がやってきました。

着物専門店「銀座もとじ」が銀座のお店で、蚕(かいこ)の飼育展を開催中です。925日までのイベント期間中は、オスだけの純国産蚕種「プラチナボーイ」およそ3000頭を店内で飼育し、繭ができるまでの様子を見ることができます。

着物の生地に多く使われている絹は、蚕が産み出す天然の糸が原料。

銀座もとじは、そんな蚕と着物との関係について多くの人々に触れ親しんでもらうために、このイベントを企画しました。

蚕が生み出す生糸は、明治から昭和の初めまで最大の輸出商品となり、製糸業は外貨獲得産業として発展し、日本を近代国家へと押し上げる礎となった大切な存在でした。さらに現在は2020年の東京五輪へ向け、日本文化のひとつである絹織物への関心はますます高まっています。

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オスだけの純国産蚕種「プラチナボーイ」とは?

2007年春、オスだけの新蚕品種「プラチナボーイ」が世界で初めて誕生しました。

元々、オスの蚕は卵を産むメスとは異なり、20%ほど多く絹を生産し、糸も細く長いのが特徴です。昔から「オスの繭からはいい糸がとれる」といわれ、オスの糸だけを取り出すべく世界中の研究者が競い合うなか、大日本蚕糸会・蚕業技術研究所の大沼昭夫博士を中心とする研究者らが37年の研究の末、2007年に世界初となるオスだけが孵化する蚕を作り出すことに成功したのです。

「プラチナボーイ」から取った糸は、その名の通りプラチナのように美しい光沢を持ち世界でも類を見ない高いクオリティとなりました。

銀座もとじでは、「一本の糸から」こだわった上質なものづくりをしています。

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