カルチャー

プレミアムジャパン・アートプロジェクト<建築家シリーズ>第2回:「建築家シリーズ」がスタート! 千葉学氏が選んだ日本の若手建築家9人+2ユニットを発表

2016.10.26

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日本の近代建築の流れを受け継いで

前回に続いて建築家、千葉学氏のインタビューをお伝えします。
千葉氏によれば「日本の近代建築は短期間で欧米へのキャッチアップに成功」し、丹下健三に続き、「わずか一世代で磯崎新さん、安藤忠雄さん、伊東豊雄さんといった才能を次々と輩出し、その流れが現在まで続いている」とのこと。

いまは建築家にとっては難しい時代

現在の日本の若手建築家の多くも、そうしたDNAを受け継いでいます。しかしそのいっぽうで建築家を取り巻く国内の状況は厳しさを増しています。丹下らが活躍した高度成長期とは異なり、ひとりの建築家が国家的プロジェクトを担うような機会はほとんどありません。
低成長の経済状況下で新しい建築物を作る機会は減少し、建築を投資効果や経済性でしか評価しない風潮も強まっています。そのなかでも建築を作り続けるという強い意志を持つことが若手には求められているといいます。

「建築家にとっては難しい時代をむかえていると言えるでしょう。そして社会の変化に呼応して建築家の仕事の中身も変わってきています。今まで建築家があまり関わってこなかった領域、例えばリノベーションやプロダクトデザイン、エディトリアルなどの分野で建築家が活躍することは素晴らしいと思います。
しかし私自身としては、やはり建築家には建築を作ってほしいという思いが強くあります。大きなプロジェクトでなくても構わないので、とにかくリアルな建築を作り続けてほしい。今回選んだ若手には、そうした期待を込めています」

 

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