河原シンスケ氏×丸若裕俊氏対談《後編》「若い人が伝統工芸にワクワクする時代がくる!?」

2016.10.07

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上の写真は、「丸若屋」の代表丸若裕俊さんが10年前に、130年以上もの歴史を持つ、九谷焼の上出長右衛門窯と共に製作した磁器製菓子壺です。現代的なアイコンである髑髏のデザインに、伝統的な九谷焼の鮮やかな上絵付けや深い発色の染め付けを行った逸品です。

日本のコンテンツが世界から注目される今、丸若さんはこうした日本にある伝統的な工芸や技術、文化に現代の感性を加えて再構築し、発信するプロジェクトを行ってきました。後編では、アーティストの河原シンスケさんと一緒に、丸若さんのプロジェクトに対する思いについて伺いました。

上の写真/髑髏 お菓子壷「祥瑞」

rd850_120624_10185_finP九谷焼の伝統的な文様が凝縮された絵付け

外国人になったつもりで日本の工芸を楽しむ

シンスケさん「よく見るとすごく伝統的な絵柄ですね。この作品が誕生したきっかけは?」

丸若さん「これは、まだ僕が日本のものづくりを始めた頃に製作したものなんですが、九谷焼を知らない人がこの菓子壺を目にした瞬間、なんだこれは?と思ってもらえる品を作りたくて取り組みました。一見、とてもエッジのある品に見えますが、絵柄や染め付けは非常に伝統的で高度な技術によるもの。『九谷焼』というブランドの背景を先に出すのではなく、あくまで品そのものとの出会いに引き込まれて、興味をもってほしいという思いがありました」

 

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