「一家に一台、3Dプリンタ」の時代がくる? 3Dプリンタサービス「ラクツク」発売

2016.10.14

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なかなか定着しなかった家庭用3Dプリンタ

今年の5月、ドバイのエミレーツタワーの前に3Dプリンタで作られたオフィスがオープンし、世界中で話題になりました。3Dプリンタは、コンピュータ上で作った設計図データや3Dスキャンで読み込んだ実物データを3次元の造形物として再現する装置として知られていますが、巨大な建造物を作れることに驚いた人も多いでしょう。

3Dプリンタは、2011年に技術特許が切れたことで家庭への普及がスタートし、世界中で大ブームを巻き起こしました。設計図のデータさえあればどんなものでも作れる3Dプリンタに憧れ、ものづくりが好きな人やITに関心の高い人が自宅用として購入したのです。

ところがブームはすぐに下火に。設計図のデータを作るCADソフトやCGソフトは専門的な知識がなければ使いこなすのが難しく、プリンタを購入しても設計図が作れないまま使わなくなってしまう人が多かったのです。実際に作られたのは、スマホケースやフィギュアなどが多かったようですが、プリントの精度自体も低いものでした。3Dプリンタ自体の用途が定まらないことも、定着しなかった原因のひとつといわれています。

上の写真:家庭用3Dプリンタ「ラクツク」

rd850_P1390988「ラクツク」で作った間接照明

知識がなくても楽しめるのが「ラクツク」

2009年から3Dプリントサービス事業で挑戦を続けてきた株式会社アイジェットでは、3Dプリンタをもう一度、個人に普及させたいという思いから、設計図も一緒に提供する3Dプリンタサービス「ラクツク」を14日からスタートさせます。

「月額数千円の分割支払いで、3Dプリンタが家に届きます。CADやCGソフトが使えなくても、魅力的なコンテンツをデータとして受け取ることができるので、どんな人にも3Dプリンタを活用してもらえると思います」と語る久米原社長。スタート時点でのコンテンツは、仏像や東京の立体地図など。『プレミアムジャパン』からも、枯れ盆栽の3Dスキャンデータを提供しています。今後は、家庭や日常生活で使用できる器なども含め、定期的にデータを増やしていく予定だとか。

 

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