カルチャー

鶴岡八幡宮で野外オペラ:「メイドインジャパン見つけた」 vol.38 渡辺ゆり子

2016.10.23

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10月8日、鎌倉の鶴岡八幡宮で、世界初演「ジャパン・オルフェオ」が開催されると知りました。

しかも境内で行われるという前代未聞、唯一無二な舞台、日伊国交150周年記念事業として開催されました(東京では東京芸術劇場にて)。

両国の文化交流として、ギリシャ神話を基にした『オルフェオ』と、それに共通点が多い『古事記』とを重ね、日本とイタリアの伝統芸術を融合した壮大なオペラ。

世界最古のオペラであるモンテヴェルデイ作曲オルフェオ(1607初演)を基に第五幕を沼尻竜典氏が作曲補筆し、幽玄の世界を能楽と日本舞踊で表現した作品。

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当日朝から降り続ける雨に気を揉みながら、遅い午後にやっと雨が止み、開催を確認後、鎌倉駅へと急ぎました。桜が痛んで改修を1年近くしていた段葛を久しぶりに早足で歩き会場へ急ぎます。

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境内を真直ぐ進み、大石段を登る手前の舞殿前に舞台が作られていました。

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舞台を囲むように外に席が作られ、オーケストラボックスは、舞殿の中です。

何も飾りのない舞台ですが、側の樹々が紅葉のようにライトアップされ、しかも満月が舞台装置のように浮かんでいます、これ以上の贅沢な環境はないのではないでしょうか?

オペラ上演中に“暗い夜に月の為に踊る”というフレーズが流れた時には、空にうかぶ満月が、あまりにもピッタリすぎてゾクッとしました。

プログラムを開けると、マッテオ・レンツイ イタリア共和国首相、安倍晋三総理大臣のメッセージが並びます。実行委員長は安倍昭恵氏。このお三方の名前を見ただけでオルフェオにかけた勢いが感じられます。

 

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