お茶をもっと楽しく、身近に―アバンギャルド茶会

2015.11.06

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近藤俊太郎氏による「アバ茶」

アイスやケーキをはじめ、抹茶を使ったスイーツやソフトドリンクはいまやすっかり定番。日本国内だけでなく、海外でもその人気は年々高まっているようです。

世界に広まっている日本のお茶ですが「お茶会」や「茶道」と聞くと、ちょっとハードルが高く感じてしまう人も多いのではないでしょうか。伝統や歴史がある分、作法など決まり事が多く難しいというイメージを持ってしまうも仕方のないことかもしれません。

そんなお茶の世界の壁を取り払おうと、お茶に関するさまざまなイベントや試みを仕掛けているのが近藤俊太郎氏です。近藤氏は、20代のときにお茶の魅力にとりつかれて以降、自身のSNSで「朝の一服」と題して日々のお茶の画像をアップしているのをはじめ、これまでのお茶のイメージを覆すような仕掛けを行っていることで注目を集めている人物です。

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華道、現代アーティストからアニメーター、アイドルに至る幅広い仲間たちと立ち上げた「アバンギャルド茶会」(通称:アバ茶)では、定期的に茶道イベントを開催。これまでにニューヨークでのお茶会や、デパートでの展示、そして「丿貫(へちかん)プロジェクト」と題した試みでは、ワンボックスの軽自動車に茶室を設えた移動茶室「丿庵」で場所を選ばずお茶会をしたりと、お茶に対する情熱はかなりのものです。

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また、宇宙物理研究者の磯部洋明氏とコラボレーションした「宇宙十職」では星空を眺めながらお茶を飲んだり、宇宙をテーマにした茶道具を作ったりと、その活動の幅は“お茶”という垣根を飛び越えて、さまざまなシーンに波及しています。

 

日本で感じるお茶への壁、そして海外の反応

そんな近藤氏、お茶に対して日本人でもちょっととっつきにくいと思っている状況を「『お金がかかりそう』、『怖そう』、『難しそう』という固定概念から来るのではないでしょうか?」と分析しています。お茶へのハードルの高さを感じている人を多く見ている一方で「茶道はもっともっと多面的で面白い」と言い、まさにその言葉通りにお茶の多面性を数々の試みで披露しています。

一方、お茶会を海外で開催することも多い近藤氏。海外のお客さんからの日本のお茶への評判は上々だとか。

「初めてお茶に触れる方もおられて、お話しをしてみると日本に対するイメージが変わったとおっしゃられます。若い世代の人たちはマンガなどのカルチャーイメージが強いようですが、このような文化もあることにまた興味をもたれるようです」とお茶の広がりを感じているそうです。

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今後はさらなるコラボレーションも?

アバンギャルド、ワンボックスの軽自動車、宇宙といったキーワードをお茶の世界と結びつけた近藤氏。以前からアパレルとのコラボレーションを画策しているそうで「茶道=着物というイメージがありますが、着物を着てやることはこれはこれで大変なので、もう少しカジュアルに和装を取り入れて茶道とコラボしたいですね」と語ります。

11月には東京の西武渋谷店で、毎年恒例となる「現代茶ノ湯スタイル展  縁 enishi」も開催されます。お茶や近藤氏に興味を持った方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

近藤俊太郎
1979年生まれ。2005年から茶道を始め、2009年に「日中友好使節団(外務省主催)」として中国各地での文化交流プログラムへ参加。これをきっかけに、若い世代が茶道に触れるきっかけを作る活動として「茶団法人アバンギャルド茶会」を立ち上げる。「宇宙茶会」、「宇宙十職」、「丿貫(へちかん)プロジェクト」を主催。百貨店やアートギャラリーでの現代茶道具の企画展プロデュースも手がける。

アバンギャルド茶会

http://www.ava-cha.com/