カルチャー

《第1回》

藤代冥砂さんインタビュー/75歳まで写真をやっていていたら、篠山紀信さんのようにヌード写真を撮りたいですね

2016.11.29

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写真家の藤代冥砂(ふじしろめいさ)氏が2月に発表した『SKETCHES OF TOKYO』は、藤代氏の初のモノクロによるヌード写真集。5月には限定版、8月には特装版がつくられるなど、いま話題になっている。

そこで藤代氏にお訊きした、写真集のことや、写真全般についての想いを、2回にわたりご紹介。

第1回は「以前から親交が深い」という写真家の篠山紀信氏について、同じくいま話題のヌード写真展である篠山氏の「快楽の館」を中心に語っていただきました。

篠山さんは昔からとてもリスペクトしている方

「篠山さんは昔からとてもリスペクトしている方。写真家の大先輩であるのはもちろん、ひとりのアーティストとしてとても尊敬しています。

篠山さんって、普通にはわかりにくいのかもしれませんが、凄く高度なことをやっていらっしゃると思うんです。『大衆性と芸術性の両立』とかと言葉でいってしまうと簡単すぎるのですけど。映画監督の黒澤明がそうであったように、大衆的にインパクトがありつつも芸術のクォリティがしっかりとキープされた、分厚いものをやっている。そこが凄いなと」

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篠山紀信「快楽の館」2016 年 ⓒKishin Shinoyama 2016

その篠山氏の最新の作品が東京・品川の原美術館で開催されているヌード写真展『快楽の館』。展示写真のすべてが原美術館で撮影され、その作品の一部が実際に撮影が行われた場所に展示される、原美術館でしか経験のできない特別な写真展ということでも話題になっている。

「篠山さんのいつもの世界で、それがさらに広がっているな、という感じがしましたね。個人的には、撮ったものがそこにある、ということには特に新鮮さとか驚きとかはなくて。でも、写真はいつもの篠山さんのものだし。大仕掛けだし。

熱量というか、そこにあるものを見れば、そのひとのいまのパワーってなんとなく感じられるじゃないですか。それが依然としてあるので、まだまだ元気で頑張るんだな、と思いました」

では、そんな篠山氏と藤代氏の違いは何なのか。

 

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