Tango Twist―糸と織のリズム

2015.11.04

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丹後の織物を紡ぐ人々の声が聞こえる展覧会

2020年は、丹後ちりめん創業300年となる年。その記念すべき年を控え、丹後ちりめん及び丹後の織物業の歴史と現在を顧みる展覧会が今、松屋銀座内「デザインギャラリー1953」にて開催されています。

展覧会名は、『Tango Twist―糸と織のリズム』。会場では、出品する8社とテキスタイルデザイナー須藤玲子氏が選んだ丹後織物(約16種類)や、織物をつくる糸、機織りに欠かせない道具類、また、各社の制作現場やそこに働く人々を捉えた多数の写真も展示されています。

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写真家・市川明氏によるモノクロームの写真には

「撚糸(ねんし)は掃除が命。きれいにせんとあかんのだで」

「ほんまうちの仕事は経糸がころころ変わるし大変やわぁ〜!しかしこれがいっちゃん肝心だでなぁ〜!!」

といった職人たちのセリフが書き込まれているのがユニーク。その台詞から、織物産業の製造工程とその裏側を垣間見ることができます。動きのあるリアルな写真に台詞が合わさったことで、丹後に受け継がれる伝統と技術をより身近に感じられるはずです。

展覧会初日の10月14日には、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんと、丹後より田勇機業株式会社・代表取締役の田茂井勇人さん、安田織物株式会社・代表取締役の安田章二さんによるトークショーが開催されました。

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進行の須藤玲子さんにこれからの丹後の織物について問われると、田茂井さんは「これまで受け継いできた技術から外れずに進化していきたい。海外も含め、着物以外でも広く応用していただけたら」とコメント。安田さんも「ファッションのひとつとしてどのような可能性があるのか、いまみなさんに楽しんでもらえるのはどういうものなのか、織っている側として柔軟に考えていきたい」と、長く続く伝統の織物が、着物はもちろん、より幅広いジャンルで活用されることを希望しました。

まずはその目で丹後織物を知ることが、この伝統がさらに長く続くきっかけともなるはず。銀座を訪れた際は、ぜひ松屋銀座のギャラリーを訪れ、繊細かつ艶麗な匠の技に浸ってください。

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『Tango Twist―糸と織のリズム』

会場:「デザインギャラリー1953」東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座7階
期間:11月9日(月)まで
入場料:無料

http://designcommittee.jp/2015/09/150924.html