特集:『The Wonder 500™』第3回「Join ジョイン」

2015.11.14

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桜の名所が育んだ桜皮細工

密封性が高く精巧に作られた桜皮製の筒は湿気を遮断する性質があるため、茶葉の保存容器として古くから愛用されてきた伝統工芸品。18世紀末から受け継がれる伝統的な技法を守り続け、茶筒にモダンな息吹を注ぎ込んだのが秋田県角館にある冨岡商店です。

秋田県角館は「みちのくの小京都」とも呼ばれ、歴史ある立派な武家屋敷が建ち並びます。さらに見応えがあるのが、桜並木です。市内を流れる桧木内川堤には、桜の季節になると2キロメートルもの花のトンネルが出来上がり、「日本さくら名所100選」に選ばれたほど。

 

手間のかかる伝統技法で作られる

桜に縁のある街で育まれた伝統技法、桜皮細工は樺細工と呼ばれています。山桜の樹皮(樺)を水で湿らせ、熱したコテで蒸し、しごいて柔らかくして製作に取り掛かります。薄く削った樺にニカワを塗って乾かし、木型に巻きつけ、コテで熱して貼り合わせるのです。

ニカワとは動物の肉や骨を原料とした有機タンパク質で、古くから接着剤の代わりとして用いられてきました。熱すれば剥がれることから、修復が可能な素材。そんなニカワを使って、木型の外側と内側に樺を幾重にも貼り、余分なところを切り取り、磨きをかけ、丁寧に仕上げられていきます。

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渋い桜樹皮とのコントラストが美しい

The Wonder 500™に認定されたジョインは樺細工の茶筒に、さらなる工夫が施されています。桜皮に覆い隠された上下の面には磁石が備えられスタッキングできるのです。

茶筒ひとつひとつに桜皮とのコントラストが美しいカラフルな帯が装飾され、ピンク、ブルー、イエロー、シルバーなどなど全部で8種類のバリエーションがあります。煎茶、番茶、ほうじ茶、アールグレイにオレンジペコとカラーによって仕分けすれば中身を見ずとも確認できるスグレモノなのです。

 

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有限会社冨岡商店
http://tomioka-shoten.co.jp/

 

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https://thewonder500.com

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