落語に出てくる人物ってどんな人がいるの? 代表的な落語の世界の住人をご紹介!

2017.03.12

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江戸から明治時代にかけて作られ、現代でも演じられている古典落語には、さまざまな人物が登場します。落語芸術協会の演目紹介によると、現代に伝わっている噺は200以上。その中に出てくる人物たちは、みな生き生きと落語の世界で生活しています。今回は、落語に出てくる登場人物たちをご紹介。頭に入れてから寄席に行けば、よりディープに落語を楽しめるかも。

上記イメージの画像出典:Tighten up! / a theater for “RAKUGO” (from Flickr, CC BY 2.0)

名前で分かる役割

落語で個人名が出てくることは珍しく、「名前=役割」となっていることがほとんど。中には「粗忽の使者」の地武太治部右衛門(じぶたじぶえもん)のように、他の噺では登場しない固有名詞が出てくる噺もありますが、全体量から考えると少ないよう。名前は職業や立場を表すことが多いので、一度覚えてしまえば、名前を聞いただけでどんな人物なのか想像できるようになります。

おろかものの「与太郎」

落語会の大立て者と言えば、「道具屋」「牛ほめ」「金明竹」などたくさんの噺に登場する「与太郎(よたろう)」。どの噺でも的外れなことを言ったり、とんちんかんな行動をして場を混ぜ返す役割を与えられています。そして、そんな与太郎と比較されることがあるのが「甚兵衛(じんべえ)」。与太郎ほどおろかではありませんが、あまりにも人が良すぎるため、時には他人に騙されてしまうことも。「火焔太鼓」では清少納言のおまるだの清盛の尿瓶などを買わされましたが、人の良い甚兵衛さんは怒りもしませんでした。

職人の代表「八五郎」「熊五郎」

八五郎は「八っつぁん」または「がらっ八」、熊五郎は「熊さん」という呼び名があります。1人ずつ出てくる場合が多いのですが、「あくび指南」や「粗忽長屋」のように2人が共演することも。八五郎はおっちょこちょいでせっかちなのに対し、熊五郎は暴れん坊として描かれています。

いかにも江戸っ子な2人とは違い、色男の代表として出てくるのが「半公」。三味線音楽の一種である常磐津(ときわづ)のお師匠さんといい仲になったり、よそのおかみさんの間男になったりと色恋沙汰で大忙しです。

小生意気な子ども「金坊」「亀ちゃん」「定吉」

落語に出てくる子どもは、憎まれ口を叩いたり、揚げ足をとったりして大人を困らせる存在。金坊や亀ちゃんは町人の子どもとして、定吉は奉公中の丁稚としてよく出てきます。「桃太郎」で父親に昔話の論理的な解説をしたように、大人の言動や行動を冷静な目で見て、鋭く矛盾を突っ込むことも。

上に挙げた人物以外にも、幇間(たいこもち)の一八、花魁の喜瀬川など、落語の世界にはまだまだ魅力的な住人がたくさんいます。ぜひ寄席に足を運んで、噺家さんたちが息を吹き込んだ登場人物たちに会いに行きましょう。

 

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