カルチャー

後編

世界でたったひとつをつくる、ブランド「Coci la elle(コシラエル)」/主宰・日傘作家 ひがしちかさんインタビュー

2017.03.09

今、注目のブランド「Coci la elle(コシラエル)」の主宰である日傘作家 ひがしちかさんのインタビュー後編。
前編に続き、ご自身の制作に対する姿勢や想い、初のビジュアルブック「かさ」について伺いました。

Kasa_04-minphoto: 藤田慎一郎

絵に没頭する時間は、誰でもない自分になれる

コシラエルの日傘が作られる工程には何通りかありますが、ここでそのひとつを簡単に説明します。まずひがしさんやスタッフが生地や部品を集め、ハンドルを付ける前の状態まで京都の職人さんが仕上げます。できあがった白い生地の傘にひがしさんが1本1本布用の絵の具で絵柄を描き、アトリエのスタッフがそれぞれの絵柄に合わせてハンドルを付け、ボタンを縫い付けて仕上げます。できあがった日傘は、世界でたったひとつ。暮らしに欠かせない日用品でありながら、自分だけの作品でもあるのです。

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「『何かを描こう』と決めて描いた自分の絵はあまり好きじゃないので、なるべく何も考えない状態で描くようにしています。絵の具が垂れて偶然できたシミなんかが大好きなので、なるべく自分の意識を介在させないで描けたらといつも思っています。絵を描くことに夢中で気づいたら6時間も経ってた、なんてこともたまにあって(笑)。お母さんでもなく、女の人でもなく、絵描きでも傘屋でもなく、誰でもない自分になれる時間が、すごく幸せだなと思っています」

 

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