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日本の伝統カラー「和色」はバリエーションが豊富! 植物・野菜・動物が続々登場するネーミングとは?

2017.04.07

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赤や青、黄色などは色を表すのに重要な名前ですが、日本にはより多くの色を使い分けるための「和色」という伝統的な文化があります。その数なんと460色以上と言われています。 現在でもよく使われている名前から、野菜や動物などをイメージした珍しい名前まで、実にたくさんの種類があるんですよ。

上記イメージの画像出典:Yutaka Fujiki / Sakura (from Flickr, CC BY 2.0)

花や果実にちなんだオシャレカラー

和色にはそれぞれそのカラーを象徴するような名前がつけられています。中でも多いのが花や果実にちなんだ名前の和色。たとえば、日本の春を代表する「桜」という名前は、「桜色」をはじめとして、パステルピンクの「薄桜」や灰色がかった「灰桜」、そしてなぜか青系カラーの「薄花桜」など、様々な色に使われています。

同じピンク系統でも、少し濃い目の「桃色」や落ち着いた色の「撫子色」、鮮やかな色が特徴的な「牡丹色」や「薔薇色」など、実在する花の色に合わせることで微妙な色の違いを表現しているんですよ。

また、オレンジ系統なら「柿色」「人参色」、黄色系統なら「卵色」「鬱金(うこん)色」など、果実や野菜、食材に関する和色名も満載。食べ物の名前は、紫なら「茄子紺」「葡萄色」、茶色では「胡桃染」「黄枯(きがら)茶」など、様々な系統の色に利用されてきました。

ねずみが大活躍! いろんな生き物が登場する動物カラー

「鶯色」と聞くと、鮮やかな緑色を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? “うぐいす餅”や“うぐいすパン”などの影響があるのかもしれませんが、実は和色の「鶯色」はくすんだ黄緑色のことなのです。

ほかにも明るい茶色を「駱駝(らくだ)色」、灰色を「山鳩色」、薄いクリーム色を「象牙色」、くすんだ黄色を「狐色」と呼ぶなど、生き物に関する和色もたくさん。

中でも多くの和色名に活用されているのが、“鼠(ねずみ)”です。鼠の体毛色そのままの「鼠色」をはじめとして、ピンク系統の「桜鼠」、緑系統の「青磁(せいじ)鼠」や「千草(ちぐさ)鼠」、紫系統の「鳩羽鼠」、黒系統の「丼(どぶ)鼠」など、その中の多くが灰色がかったような、くすんだ色に用いられています。鼠という言葉が入った和色は少なくとも30種類以上あるので、和色の中でも最も活躍している動物と言えるかもしれませんね。

高貴さを醸し出すならパープルを選ぶべし!

日本では古くから、身分によって身に着けることができる色が決まっていたとされています。中でも、紫は染めるのに大変手間がかかる色だったので、高貴な人だけが身に着けることができるカラーでした。

また、複数人の話を同時に聞き分けたと言われている「聖徳太子」が制定した冠位十二階では、役人のレベルが一目見て分かるように、身に着ける冠の色が決められていました。ここでも、最も位が高い人が紫で、次いで青、赤、黄色、白、黒という順番に。鮮やかな色であればあるほど、位が高いとされていたようです。

様々なバリエーションがある和色。全部覚えるのは大変ですが、自分のお気に入りカラーが和色ではどんな名前なのか、調べてみるのも楽しいですよ。

 

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