もはやただの遊びではない!進化し続ける日本の伝統文化「折り紙」とは

2017.05.07

img01

1枚の紙からさまざまな立体を作り出す「折り紙」は、古くから伝わる日本の文化。小さい頃、「つる」や「風船」などを折った記憶がある人も多いことでしょう。折り紙は、アジアや欧米など今や世界各国で愛好者がいます。今回は折り紙の概要や歴史などをご紹介。工学にも活用されている折り紙には驚きがいっぱいですよ。

上記イメージの画像出典:haru__q / Origami (from Flickr, CC BY 2.0)

最も古い「折り紙本」は江戸時代に出版

手紙を折りたたんだり、紙で物を包む文化から生まれた折り紙。現在のような形になったのは、江戸時代のころだと言われています。儀礼的・礼法的な意味合いから庶民に親しまれる文化となり、1797年には日本最古の遊戯折り紙の本『秘伝千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)』が出版されました。

明治時代には幼稚園や小学校の教材として折り紙が使われ、現在でも多くの子どもたちが折り紙をしています。指定された折り方で線に沿って折れば動物やスイーツが折れる知育折り紙も誕生し、折り紙の種類はますます豊かに。

伝承折り紙と創作折り紙

折り紙は、紙を折って形を作り出すのが大前提となります。折る物によってははさみを入れて切ったり、後からペンで絵を描くものもありますが、「折る」以外の行為はあくまで補足的なもの。工作をして造形するペーパークラフトとは大きく違います。

折り紙の種類は大きく分けて、昔から知られている「伝承折り紙」と、折り紙作家が創作した「創作折り紙」の2種類。創作折り紙には、神谷哲史氏の「龍神」や西田シャトナー氏の「エイリアン VS プレデター」など、もはやどう折ったのか想像できないほど複雑な折り方をしたものも。

一方、親から子、子から孫へと受け継がれてきた伝承折り紙には「折り鶴」や「はこ」、「やっこさん」などの種類があります。創作折り紙に比べると単純そうに見えますが、「紙一枚で鶴折る人すごいよね。折り紙って苦手」「子ども向けのやつなのに難しすぎる」といった声もあり、苦戦する人も多いようす。まずは手順をしっかり熟読して頭の中でイメージを描き、折り始めたら角と角、面と面を丁寧に合わせるときれいに折れるようですよ。

折り紙技術は折り紙工学へ

折り紙の技術は紙の上だけではなく、今や工学の分野でも生かされています。2014年にはアメリカ航空宇宙局(NASA)が折り紙をヒントにした新しいソーラーパネルを開発中と発表。また、東京大学名誉教授・文部科学省宇宙科学研究所の三浦公亮氏が開発した「ミウラ折り」は太陽電池パネルの折りたたみに使われています。ミウラ折りは2015年に発表された「固くて柔らかいオリガミ展開構造物」でも活用され、注目されました。

伝統があり、なおかつ進化し続ける折り紙。しばらく折ったことがない人も、久しぶりに折り紙を楽しんでみませんか?

 

《関連記事はこちら》

海外からも注目されている日本の伝統文化「香道」とは?

おにぎり×おりがみ=「オリニギリ」:「お米が主役」 vol.49 柏木智帆

関連キーワード

Area