現代でも意外と生活に溶け込んでいる!? 面白くてちょっと怖い日本の妖怪たち

2017.04.19

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昭和の頃は『ゲゲゲの鬼太郎』、平成に入ってからは『妖怪ウォッチ』が大人気になるなど、昔も今も子どもたちは妖怪が大好き。他にも『妖怪人間ベム』や『犬夜叉』など、妖怪を題材にした漫画は枚挙にいとまがありません。では一体、日本の妖怪にはどんなものがいるのでしょうか?

今回は、面白くてちょっぴり怖い日本の妖怪を紹介していきます。

上記イメージの画像出典:dominick.chen / my dream land (from Flickr, CC BY 2.0)

日本三大悪妖怪

妖怪とは、説明のつかない不思議な現象や存在をあらわしたもの。「物の怪(もののけ)」や「妖(あやかし)」、「鬼」や「化け物」とも呼ばれています。妖怪には、風呂にたまったアカをなめるだけの「垢嘗(あかなめ)」のように人畜無害なものもいますが、中には人間を恐怖に陥れる怖ろしいものも。

人間に特に大きな被害をもたらした妖怪は「日本三大悪妖怪」と呼ばれています。夜な夜な都に出て来ては姫や宝を強奪した「酒呑童子」は、大江山に住む鬼。そして、平安時代に上皇を病気にさせた「玉藻前(たまものまえ)」は、退治されて石になってもなお近づくものを死に誘ったと言われています。最後は、後継者争いに敗れて流刑となり、すさまじい怨念を抱えて亡くなった「崇徳上皇」。死後は火事、疫病、飢饉などが相次ぎ、崇徳上皇の祟りだと噂されました。

ちょっと驚かせたいだけ…

日本三大悪妖怪に比べると可愛らしいのが、人間を驚かせたりイタズラするだけの妖怪。歩いている人の袖を引っ張って、振り向くと姿を消す「袖引き小僧」や、目が一つしかない姿で人を驚かせる「一つ目小僧」などは、人間に害を与えないとされています。

豆腐を持ち歩いて人の後をつける「豆腐小僧」も特に悪さをしないと言われていますが、漫画家・妖怪研究家として知られる水木しげるによると「豆腐小僧の豆腐を食べると体にカビが生えてしまう」とのこと。

「豆腐小僧」と同様に、同じ妖怪でも諸説ある場合は多々あります。たとえば「河童」は、「川へ引きずり込んで溺死させる」「人間に薬の製法を教える」といった、ほぼ真逆の行動が伝わっていることも。妖怪の伝承は地域や年代によって変化しているものなんですね。

日本の妖怪はユニーク?

妖怪は人間に恐怖を与えるものだけではありません。東北地方などに伝わる「座敷童(ざしきわらし)」は、家を栄えさせる福の神のような立場の妖怪。また、肉の塊のような「ぬっぺっぽう」は、肉を食べると不死身になると言われています。他にも、長く飼っていた猫が化けた「猫又」などの動物妖怪や、「唐傘お化け」や「化け草履」といった生活用品が妖怪になったものなど多種多様。

日本のバラエティ豊富な妖怪には、「日本のモンスターはユニーク!」「妖怪にもこんなに種類があるの!?」「もしこの妖怪たちが本当にいるなら日本は妖怪だらけだよ」と海外の人からも大反響を巻き起こしています。もちろん、日本の妖怪ファンからも「日本の妖怪って神様との境界があいまいで面白い」「昔から妖怪という存在はその時代の人々の生活をうつしてるから興味深い」と愛されているようす。

妖怪をモチーフにしたぐい飲みや手ぬぐいが販売されたり、先月は妖怪がデザインされた銀行でも使える印鑑が登場するなど、意外と日本人の生活に溶け込んでいる「妖怪」。怖ろしいものでなければ、一度は会ってみたいかも?

 

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