今さら聞けない! フォーマルな場所で恥をかかないための着物の種類

2017.04.10

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日本の伝統衣装である「着物」は、海外でも“kimono”とそのままの名前で知られている民族衣装です。洋服にカジュアルスタイルやフォーマルスタイルなどシーンに合わせた種類があるように、着物にもTPOに合わせた種類や着方があるんですよ。

上記イメージの画像出典:mrhayata / Kimono (from Flickr, CC BY 2.0)

img02上記イメージの画像出典:mrhayata / Red Carpet (from Flickr, CC BY 2.0)

“紋つき”は格式の高さの象徴

着物は、冠婚葬祭や式典など、正装が必要な場所で見かけることが多いですよね。着物は柄の違いや、紋が入っているかどうかで正装度が変わってきます。フォーマルな場所に相応しい着物は大きく分けて3つ。

1つは最高正装の「黒紋付」です。黒一色の生地に背中、両胸、両袖の計5カ所に紋が入っている着物。女性の場合には喪服としての利用が多い装いですが、合わせる帯によってお祝いの場所でも着用することができます。

また既婚女性の第一礼装と言われている「留袖」は、「黒留袖」と「色留袖」の2つの種類があります。どちらも裾部分に続き模様の柄が入っているので、お祝い事に最適。「黒留袖」は「黒紋付」と同様に五つ紋がほどこされていますが、「色留袖」の場合は背中と両袖だけの“三つ紋”や背中だけの“一つ紋”という種類も。紋の数が多ければ多いほど格式が高いと言われています。

セミフォーマルな場所にふさわしいのが「訪問着」。縫い目にまたがって模様が一続きになるよう仕立てられた着物です。結婚式をはじめ、パーティーやお茶会など様々な場所で着用することができます。

img03上記イメージの画像出典:Kyle Hasegawa / DSC_1764 (from Flickr, CC BY 2.0)

袖の長さで意味が変わる? 振袖の種類

振袖は袖が長い順に「大振袖」「中振袖」「小振袖」という3つの種類があり、袖が長くなればなるほど格式が高くなります。また振袖は基本的に未婚女性のためだけの着物。というのも江戸時代に、男性からの求婚に対して「YES」なら袖を左右に振り、「NO」なら袖を前後に振るという愛情表現が流行しました。しかし結婚すればその必要もなくなるので、振袖を着るのは未婚女性という考えが定着したと考えられています。

img04上記イメージの画像出典:mrhayata / Kimono Women (from Flickr, CC BY 2.0)

オシャレセンスが発揮できるカジュアルな着物たち

フォーマルな着物だけではなく、カジュアルな場面で着用できる着物もたくさんあります。全体に模様が施されている「小紋」や、染めた糸を使って縞や格子などの模様を作り出す「紬」はオシャレ着の代表格。

他にもデニム生地やレザーを利用した着物など、現代ならではの着物も登場しています。柄はシンプルなものから、カラフルな色合いが美しい大正ロマンなデザインまで種類が豊富。着物ビギナーの方はカジュアルな着物からチャレンジするのがオススメです。

img05上記イメージの画像出典:hslo / IMG_0489 (from Flickr, CC BY 2.0)

イベントで大活躍の「浴衣」

お祭りや花火大会などでよく見かける「浴衣」は、着物の中で最もカジュアルな服装。着物は「襦袢」と呼ばれる着物用の下着を使用するのが一般的ですが、浴衣は素肌にそのまま身につけることができます。もともとはお風呂上がりに着ていたものなので、かなりプライベートな装い。しかし着物に慣れていない人でも簡単に着ることができるので、街着として使われることも多くなってきたようです。

 

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