猫ブームは江戸時代にも起きていた!猫を愛した江戸時代の浮世絵がすごい

2017.05.08

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猫の写真集が毎月のように発売され、猫に関するイベントが続々と開催されるなど日本はいまや空前の猫ブーム。奈良時代に中国から連れてこられた猫は、江戸時代には庶民のペットとして浸透し、現代と同じように猫ブームが巻き起こりました。当時の有名絵師たちの中には猫を愛した人も多く、猫を描いた浮世絵が今もたくさん残っています。

上記イメージの画像出典:Hisashi / D04_6011 (from Flickr, CC BY 2.0)

猫の浮世絵を楽しめるアート展

新潟県立歴史博物館では、6月4日まで「猫と人の200(にゃ~)年-アートになった猫たち-」を開催中。江戸時代に描かれた浮世絵から近現代版画に至るまで、猫をモチーフにした200点もの作品を展示しています。また、京都文化博物館では、浮世絵や招き猫の世界を中心に江戸時代に起きた猫ブームを紹介する「いつだって猫展」を6月11日まで開催。愛猫家たちからは「にゃんこ好きでアート好きな私のための展覧会としか思えない。都合つけて絶対行く!」「猫を見に通いつめたい」という期待の声が上がっています。

無類の猫好き・歌川国芳

妖怪画や風景画、美人画などで知られる歌川国芳は、大の猫好きで知られる浮世絵師。自宅で何匹も猫を飼い、仕事中には懐に子猫を入れていたという記録もあるほどです。国芳の描いた猫の絵で有名なのは、着物姿で浄瑠璃を楽しむ姿や羽織を着て踊る姿、袴を身につけ蹴鞠をする姿などを描いた猫を擬人化した作品。また、猫が歌舞伎の「忠臣蔵」などの人気演目を演じている絵も「猫の立ち姿や着物の柄が綺麗で見ていて飽きない」「猫の動きがなんとも言えずかわいい」と人気を集めています。

また、丸まったり伸びをしたりしている猫が文字を作っている「猫の当て字」シリーズも「フォントとして出して欲しい! 面白い」「猫文字で『たこ』って作りながらタコを食いちぎろうとしてる猫たち。可愛すぎ」といった声が上がるなど、現代でもファンが多いようす。国芳の絵は見ているだけで「猫好き」だと分かりますね。

美人と猫はセット

幕末から明治期にかけて活躍した月岡芳年は、猫を愛でる美人の絵を描いています。「古今比売鑑 薄雲(ここんひめかがみ うすぐも)」は、江戸時代に評判だった遊女・薄雲が愛しそうに猫を抱え上げている絵。着物の柄やかんざしのモチーフにも使うなど、小技が効いています。また、女性たちが多彩な表情を見せる「風俗三十二相」には、本を読む女性と寝そべる猫、箱座りする猫と猫を抱え込むように見つめる女性が登場しています。

国芳や芳年以外にも、歌川広重や歌川国貞、国芳の弟子の歌川芳艶(うたがわよしつや)などの絵師による猫の浮世絵が現存しています。浮世絵を眺めて、江戸時代の猫ブームを肌で感じてみると面白いかも。