日本の絶景ポイント 高峰と海が迫る「雨晴(あまはらし)海岸」

2015.12.13

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3000m級の高峰と海を一度に見渡す

日本には風光明媚で知られる名所が数多くあります。しかし、その日本のなかでも、標高3000m級の高峰と海の両方が見られる場所は、この「雨晴(あまはらし)海岸」以外にはちょっと見当たりません。

「雨晴海岸」は富山県高岡市の北部にあります。透き通るような立山連峰を遠くに望み、日本海の美しい海が間近に迫る、まさに日本屈指の絶景ポイントなのです。

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1200年前から愛されてきた景色

この絶景は奈良時代にはすでに知られていました。奈良時代、現高岡市の伏木には国府が置かれ、746年(天平18年)に歌人・大伴家持がこの地に国守として赴任しています。大伴家持は特にこの風景を愛し、多くの歌を詠みました。一首挙げてみましょう。

立山(たちやま)に
降り置ける雪を
常夏(とこなつ)に
見れども飽かず
神からならし

意味:立山に降り置いている雪は夏に見ても飽きることはない。それは神の山だからだろう。

今も雨晴海岸では1200年以上も前にこの大伴家持が詠んだままの絶景を眺めることができるのです。また、この「雨晴」という雅な名前は、奥州へ落ち延びる途中で源義経一行がこの地に立ち寄り、にわか雨の晴れるのを待ったことを由来とするのです。義経が雨宿りをしたと伝わる岩が「義経岩」として残っています。

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朝夕の景色を愛でる

雨晴海岸は美しい朝日を眺められるスポットとしても知られています。立山連峰が望めなくても、海面から上る気嵐(けあらし)が立ち込める景色もまた独特の魅力があります。雨晴海岸では四季折々美しく変化する絶景を見ることができるのです。

高峰と海の両方を満喫できるこのようなスポットは世界を探してもなかなか見いだすことはできません。日本人が千年を超えて愛でてきた光景を今も見ることができるというのは本当に希少なことではないでしょうか。

写真:©雨晴観光協会
(高橋モータース@dcp)