連載・特集

お米ジュエリー「coia canata」の「inaki」シリーズ:「お米が主役」vol.12 柏木智帆

2016.01.19

 



黄金色の稲をモチーフに 日常生活の中にさりげなく

耳たぶで揺れる、お米の種籾。胸元に光る、稲の束——。

ハンドメイドジュエリーブランド「coia canata(コイア カナタ)」による、稲をモチーフにした「inaki」シリーズは、お米好きの人にはもちろん、お米に関心がなかった人をも惹きつける魅力があります。

デザインは2パターン。1つは、本物の稲の種籾から型を取って制作した10Kピアス。細かな筋までリアルに表現され、植物の生命力とあたたかみを感じさせます。もう1つは、「稲木」をモチーフにデザインしたピアスとネックレス。稲木とは、刈り取った稲を天日に干すために木などを組んでつくるもの。束にした稲の穂先を下にして掛けていきます。稲木のモチーフは真鍮で、全体は14Kメッキ。「なるべく変色しにくい金色の金属素材を選んで、稲刈り前の黄金色の風景を表現しています」と話すのは、制作者の田中愛子さん。「coia canata」は、実は「たなか あいこ」を逆さにしたブランド名です。

稲木のジュエリーは遠目で見ると、金のタッセルやフリンジのように見え、近くに寄ってみると、干している稲のモチーフなのだと初めてわかります。「デザインそのものが目立つよりは、さりげなく日常の生活の中になじんでほしい」。そんな田中さんの思いが表現されたジュエリーです。

 

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