日本のお茶の原点、矢部屋許斐本家の「焙炉式八女茶」

2016.01.04

 

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日本屈指の銘茶、福岡県の「八女茶」を知っていますか?

お茶と言うと静岡や京都の地名が挙がりますが、実は、九州にも日本を代表する茶の産地があります。筑後川と矢部川の清流に挟まれた福岡県八女地方です。高温・多湿でよく霧が発生し、土壌は肥沃で伏流水も豊か、なだらかな山々などと、まさに良質なお茶を作るためにあるような八女地方。渋みが少なく、濃厚な甘みと旨みが際立つ「八女茶」を作る基盤となっています。

新芽が伸びる春先に、藁で編んだ薦(こも)で茶園を覆って作られる伝統本玉露の生産量は日本一。玉露で名高い京都を上回るばかりか、12年連続で農林水産大臣賞も受賞しているお墨付きです。

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炭火を焚き、和紙の上で茶葉を焙煎する昔ながらの製法

その玉露を、さらに「焙炉」と呼ばれる昔ながらの装置を使って仕上げたお茶が「焙炉式玉露」です。「焙炉」とは、炭火を焚き、和紙の上で茶葉を一葉一葉丹念に焙煎する昔ながらの製法のこと。すべて職人の手作業によるものです。使用するのは、地元で生産される上質な炭と丈夫な八女手すき和紙。炭火の遠赤外線でゆるやかに芯まで温めることで、なんとも香ばしいまろやかな味わいが完成します。

同じく焙炉で作られる煎茶、「焙炉式煎茶」とともに、一般財団法人食品産業センターが審査している「本場の本物」にも認定されています。その土地で培われた伝統的な製法、厳選素材によって作られている、まさに逸品なのです。

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日本のお茶の歴史とともに培われたこのみ園のお茶作り

江戸時代においては、現在の日本茶(当時の青製=蒸製緑茶)は高級な飲み物でした。庶民が楽しめるのは、せいぜい日で乾した番茶。山の斜面に植えた茶葉を収穫し、天日干した程度のものです。焙煎していないため急須では手軽に淹れられず、薬缶で煮出す必要がありました。

つまり、良質なお茶の葉とともに、ていねいな焙煎が最高級の茶葉を作るカギとなるのです。そんな焙炉式八女茶の伝統を守る「矢部屋許斐本家」は、九州でも最古の茶商。創業は江戸時代中期、八女茶(蒸製緑茶)が伝わった頃にまで遡ります。まさに日本茶の歴史とともにあるお茶。その味わいには、日本の心が宿っています。

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■お問合せ
矢部屋許斐本家(有限会社このみ園)
価格:焙炉式 八女茶
玉露(ティーバッグ)1500円(税抜)
玉露(80g)3000円(税抜)
煎茶(ティーバッグ)1200円(税抜)
煎茶(80g)2000円(税抜)
電話:0943-24-2020
http://www.konomien.jp/category/15/

 

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