くらむぼんワイン カベルネ・ソーヴィニョン七俵地畑収穫2013「いますぐ飲みたい日本ワイン」vol.12 柳忠之

2016.01.06

kurambon
2013年は勝沼のビッグヴィンテージ

我が家では5年前から屋根の上に太陽光パネルを設置し、自家発電を行っています。ダイニングに備え付けられた液晶パネルには、今どれだけ発電し、どれだけ消費し、差し引きどれだけの余剰電気が東京電力に売られているかが表示されます。このデータをもとにひと月ごとの積算値をエクセルに記録しているのですが、これを見ると、その年が天気に恵まれていたのか、それとも雨や曇りの日が多かったのかが一目瞭然です。

さすがに北海道や九州まではわかりませんが、勝沼あたりならこのデータから、ワインの善し悪しも想像がつきます。2012年は8月に212kWという記録的売電量を記録。2013年も182kWとなかなかの数字で、9月は12年が167kWに留まったのに13年は202kWに達しました。因みに今年は8月が139kW、9月も130kWと、平均以下の日照量しか得られませんでした。

 

7年ぶりにリリースされた自社畑産のカベルネ・ソーヴィニヨン

実際、2012年と2013年の勝沼産ワインは出来がよいと評判ですが、その2013年、7年ぶりに造られたワインがあります。くらむぼんワインの「カベルネ・ソーヴィニョン七俵地畑収穫」です。

このワインは、ワイナリーから歩いてすぐの場所にある自社畑「七俵地畑」で、肥料を与えず、農薬も撒かない自然栽培によって育てられたブドウから造られています。

13年の前にリリースされたカベルネ・ソーヴィニョン七俵地畑収穫は2006年。じつはこの年までは従来式の栽培法がとられていました。翌年から自然栽培に切り替えたのですが、温暖化の影響によって、ワイナリー当主の野沢たかひこさんが納得できる品質には至らず、ほかのワインに混ぜられていたのだそうです。

ところが自然栽培の効果もようやく出始め、プティ・ヴェルドやタナなどカベルネ・ソーヴィニヨンを補完する品種のおかげもあり、近年稀にみるほど優良な2013年に、7年ぶりの復活となったカベルネ・ソーヴィニョン七俵地畑収穫。

 

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