グルメ

戦後復興を象徴するレア物希少古酒(泡盛)

2016.01.17

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泡盛古酒に秘められた香りの魅力「失われた味と再生された味」

沖縄で古くからつくられている泡盛は米を原料とした蒸留酒です。米といっても粘りけの少ないタイ米と黒麹を使い、一度の仕込みで泡盛はつくり上げられていきます。その中でも3年以上貯蔵したものは古酒(クース)と呼ばれ、香りと風味の良さが特徴となっています。

泡盛は熟成させるほど口当たりもまろやかになり、甘い香りがどんどん強くなります。その香りは、バニラのような香りと称されることもあります。古酒を飲むときはゆっくりと口の中で転がすように味わっていくと、その深い香りとまろやかさをさらに楽しむことができます。

沖縄の各酒蔵で甕や瓶に入れられて熟成された古酒は、まるで年代物のブランデーのような芳醇な香りで私たちを迎えてくれます。泡盛は、泡盛自身が熟成変化することで魔法をかけられたかのように古酒へと変化していきます。

かつて琉球王朝時代には100年、200年と寝かせた古酒も存在していたとのことですが、沖縄戦によりすべて失われてしまいました。それでも戦後の復興と共に復活した泡盛が大切に守られ、20年、30年という時を経て古酒としての輝きを取り戻してきたのです。

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