月山ワイン ソレイユ・ルバン ヤマソービニオン2013 「いますぐ飲みたい日本ワイン」 vol.14 柳忠之

2016.01.20

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修験者が飲んでいた山ブドウのワイン

山形県中部にあり、標高1984メートルの高さを誇る霊峰月山。その昔、月山など出羽三山にこもった修験者たちは、山々に自生するブドウから酒を造り、滋養強壮のために飲んでいたそうです。

時は移って1970年代の終わり、一村一品運動の一環として、山ブドウを利用したワイン造りが、庄内地方の最南端に位置する旧朝日村(2005年、鶴岡市に併合)でスタートしました。これが「月山ワイン山ぶどう研究所」の始まりです。

ワイナリーは庄内たがわ農協を母体に、90軒以上の農家からブドウを買い付けてワインを醸造しています。もちろん、名物は山ブドウのワイン。しかし、年ごとに生育の仕方もまちまちな野性の山ブドウを原料とするワイン造りは苦労が絶えません。そこで長年にわたる研究の結果、山ブドウに最適な栽培方法を見つけ出し、今日に到っています。

山ブドウのワインは野趣溢れるフレーバーとびしっと効いた酸味が特徴。ヨーロッパのどの品種とも似つかない独特の個性をもっています。その反面、やはり粗野で品に欠ける感じは否めません。

 

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