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日本酒「開華・立春朝絞り」:「メイドインジャパン見つけた」 vol.1 渡辺ゆり子

2016.02.07

 

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“開華・立春朝絞り”春を祝う縁起のいいお酒

初めまして! 今回から公式キューレーターを始める事になりました渡辺ゆり子です。食空間プロデユーサーとして、フラワーデザインからインテリアコーデイネイトまでの仕事をしています。不思議なご縁で他の分野のことをする事も多く、レストランやホテルに行く事が趣味だったのですが、「LEON」の「オヤジのトキメキダイニング」の連載は、始めて早14年もたってしまいました。未だ連載は続いています。2007年にお花屋さんとして開けたお店は、シャンパーニュ好きが高じて今はシャンパーニュ・バーとなっています。

なんとなく興味のあることが仕事に結びついているようなのですが。。

今回は、ずっと気になっていた“ジャパン”にまつわるライフスタイル全般の色々を私の観点でお伝えできたらと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

一回目は、初回に相応しい日本酒を見つけました。

2月4日立春の早朝に絞ったお酒をその日のうちに届けてくれるということを知りました。名前はまさにその通り“立春朝搾り”。今年1年の幸運と繁栄を招く縁起酒。縁起物をご紹介できるのは幸先がいいので、連載の第1回目にご紹介する事にしました。しかも栃木県第一酒造の“開華”です。華の幕開けになりますように、よろしくお願いします。

さて、立春朝絞りは、仕上がりが2月4日と決まっている為、当日にお酒が一番良い状態になるように仕込まなければならないという完璧な管理と微妙な調整、最新の注意が必要な手間隙かけたお酒。火入れをしないので生酒、原酒です。大吟醸より神経を使う杜氏さん泣かせのお酒なのです。しかも1年でも寒さの厳しい時期。絞り上がったら直ぐに瓶詰めをして出荷しなければならないので、2月3日の節分の夜中から、時には徹夜で作業をするそうです。そしてそれをその日のうちに届けるという至難技の為、酒屋さんが蔵元に行き、瓶詰めやラベル張りを手伝うのが習わし。その後、神主さんがお祓いをするというめでたさも倍増な日本酒の中でも一番のラッキーSAKEなんです。本来は、蔵元でしか味わえなかったそうですが、今はその後、蔵と親交のある酒店が手伝いの後、そのまま持ち帰り、予約のあった人に届けるというシステムになっています。。お酒を造る人、届ける人、飲む人が一緒に春の到来を祝うという素敵なお祭りのようなものでしょうか。

ワインでいうところのボジョレー・ヌーボーですね。これを作っているのは全国で38蔵。私が頂いたのは栃木県佐野市の第一酒造。創業1673年延宝元年、なんと340年の長い歴史誇る県内最古の蔵元さんです。創業時から農業も始めているので、つまり蔵元自社水田があり、田植えから収穫迄全て自社で行います。仕込み水には、関東平野の北端の古生層から流れ出す佐野市の水。日本水百選に選ばれています。シャンパーニュでいうところのレコルタン・マニピュランですね(笑)。シャンパーニュ好きが高じてシャンパーニュ・バーのオーナーになってしまった現在、どうしてもワイン風に考えてしまいます。この5年間で300種類のシャンパーニュを飲んでみたので、今年は日本に興味津々なこともあり、日本のワインやお酒を置きだしています。

さあ、朝出来たばかりのお酒で乾杯です。

皆様も素敵な年になりますように、開華しますように!

【渡辺ゆり子の〈メイドインジャパン見つけた〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/yuriko-watanabe/

 

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《プロフィール》

渡辺ゆり子

食空間のトータル・コーディネーター。その範囲は、テーブルコーディネートからフラワーアレンジメント、インテリアデザインに及ぶ。フランス開催のアートフローラル国際コンクールで日本人初の優勝。
シュバリエ ド シャンパーニュ 叙勲。

「LEON」にて「オヤジのトキメキダイニング」を2002年より連載、同誌最長の14年目に突入。
2016年10月末に新刊『小さな家を素敵に変えるアイデア』(講談社)が発売。

 

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