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五凜 JUNKO KOSHINO Label:「気になる日本酒」 vol.17 あおい有紀

2016.02.13

「飲んで旨い酒を」 熟練の蔵人が醸す、本物の酒造り

石川県白山市にある車多(しゃた)酒造。1823年(文政6年)創業、広大な田んぼに囲まれ自然に恵まれた地で、白山からの伏流水を仕込み水として、200年近くに渡り日本酒を造っています。代表銘柄は、「天狗舞」。創業当時、蔵は森に囲まれており、木々の葉の擦れ合う音が天狗の舞う音に聞こえたことから命名されました。能登杜氏四天王の一人、中三郎杜氏(77)は40年以上に渡り車多酒造で酒造りに携わり、現在は顧問杜氏として、岡田謙治杜氏の相談役として冬場も蔵に足を運んでいます。


醪の発酵具合をみて味を確認する岡田謙治杜氏

天狗舞といえば、先代の社長と中三郎顧問杜氏が築き上げた山廃純米酒。自然界の乳酸菌を取り込み、じっくり時間をかけ低温で発酵を促すことで、骨格がしっかりしながらも、きめ細やかで膨らみのある味わいを表現しています。

一方で、車多酒造のもう一つの銘柄が「五凛」。昨年8代社長に就任した車多一成氏が、日本酒好きな方に好まれる芳醇旨口の天狗舞だけでなく、もっと日本酒ビギナーの方にも日本酒本来の旨さを楽しんでもらいたいという強い想いを形にし、10年前に誕生しました。蔵元・杜氏だけでなく、酒販店、飲食店、消費者の意見と想いを反映し、常に毎年進化する味わいを心がけているとのこと。さわりない喉越しで飲み飽きしない、食中酒として最適な味わいを目指しています。

 

ANAのファーストクラスでも提供されている
スタイリッシュなデザインの新たな「五凛」

そんななか、昨年、世界的にも有名なファッションデザイナー、コシノジュンコさんとのコラボレーションで生まれたのが、「五凛 JUNKO KOSHINO Label」です。「五凛 純米大吟醸」と、「五凛 純米酒」を絶妙なバランスでブレンド。複雑で立体感のある味わいからイメージし、優美で躍動感のあるラベルをデザインされました。

グラスに注いだ瞬間、ふんわりと洋梨や柑橘系のフルーティーな香りが立ち上がり、スムーズな口当たりでするするっと口中を抜けていきます。主張しすぎず、スッキリとした味わいかと思いきや、余韻にじんわりと上品な米の旨味が舌の上に心地よく伸びていく感覚も楽しめて。温度帯によってまた味わいも変化していきますし、まさに「五凛」が目指す、食中酒として様々な料理に合わせやすい味わいに仕上がっています。

昨年の12月から今年の2月末まで、ANAのファーストクラスでも提供されているこの1本は、冷酒、常温、ぬる燗とさまざまな温度帯で楽しめる味わいで、機内で出されるフランス料理にも合わせて提供されています。

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