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純米原酒 タクシードライバー:「気になる日本酒」 vol.21 あおい有紀

2016.03.11

 

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岩手に戻り蔵を継いだ5代当主は、好奇心旺盛な趣味人

1894年(明治27年)創業の、喜久盛酒造。岩手県北上市で内陸部に位置し、傍には豊富な水を湛える北上川が流れ、自然豊かで酒造りに適した環境にありました。

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藤村卓也社長(真ん中)と2名の社員

5代当主は、藤村卓也社長(43)。家業を継ぐことは、小学校3年生の頃からなんとなく意識をしていましたが、蔵を継ぐ前に東京で好きなことをやらせてもらおうと思い、ゲームソフトの制作会社に就職。スーパーファミコンやプレイステーション等のゲーム開発に関わっていました。高校時には、プロレス好きが高じてレスリング部に所属。東北大会で準優勝したこともあり、上京した後も総合格闘技の道場に入会して試合に出るなど、観戦より実戦に出向くのが趣味だったとのこと。

他にも、当時音楽が好きでレコードを買い集めたり、ライブハウスやクラブに通うなど、スポーツ、音楽、サブカルまで幅広い趣味を持たれています。30歳ぐらいまでは東京に住み、その後、地元に戻ってゆっくり酒造りの修行しようと思っていたところ、先代(父)が病に倒れ、急遽27歳の時に帰郷。しかし配属されたのは喜久盛酒造ではなく、子会社の花巻酒販(酒問屋)でした。その間、酒造りについて学ぶことはなく、3年ほど働いたところで先代が亡くなり、30歳で喜久盛酒造と花巻酒販両社の社長に就任しました。

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