グルメ

沖縄 石垣島の食材をフレンチ レストラン『ア・ニュ』で:「メイドインジャパン見つけた」vol.8 渡辺ゆり子

2016.03.27

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ア・ニュの正式名は、a nu retrouvez-vous ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー。 フランス語で“ありのままの”という意味。今から約6年前に広尾商店街に出来たお洒落なフレンチ・レストラン。翌年には、ミシュランの星を獲得して、今現在も星をキープしている予約の取れないレストランの一つ。オーナー・シェフ下野昌平氏のプロフィールには、 シェフとして、瞬間瞬間に“ありのまま”を表現したい、それはクラッシックになるかもしれないし、コンテンポラリーになるかもしれません。 流動的でありながら、その時の最高ののものをご提供したい。料理というのは、その時代によって日々変化していくもの、中略、、、あまり知られていない素材の活かし方にもチャレンジしたいと考えます。ちょっとした驚き、発見を“ありのまま”に楽しんでいただきたいです。 これは、ア・ニュがオープンした2009年に書かれているものだと思いますが、今、それを読み返してみると、今回の“石垣島フェア”はまさしく見事にその思いを今も追い続けているということですよね。

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フレンチで石垣島食材?というと誰もが不思議に思われるかもしれません。 事の始まりは、DINING OUTダイニング・アウトという日本各地の自然や伝統文化の魅力を期間限定の野外レストランとして開催するプロジェクト。下野氏は、2013年に八重山郡島 石垣島のガジュマルの樹の下で開かれたダイニング アウトにシェフとして参加し、感銘を受け、この地の生産者と交流を続けています。それ以降、広尾でも毎年石垣島フェアが開催され、恒例メニューとなりました。 前置きが長くなりましたが、メニューの一部をご紹介します。

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プチトマトとグアバ 甘いトマトと酸味のあるグアバの取り合わせ。南国にぴったりな冷前菜。

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雲南百薬と石垣島の貝 雲南百薬とは、切ると若布のような粘り気があることから、オカ若布とも呼ばれる長寿の薬草。島オクラ、明日葉、アロエなど、身体に良いものだらけの緑ネバネバ・ソース。

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スッポンとピパーチ スッポンの唐揚げと煮こごり。ポリフェノールが赤ワインの34倍!も含まれているというゲットウや癌や糖尿病に効果があると言われている春ウコンを使った煮こごり。 深い海を思わすような皿は、石垣島に住む陶芸家 神野泰子さんによるもの。

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石垣牛とヒレザンショウ 沖縄サミット晩餐会で供されたことがきっかけで、ブランド牛をして有名になった牛肉のもも肉を醤で煮、スイート・セロリ巻いて。珍しい白ゴーヤ、トカク瓜、オータニ・ワタリ、ハンダマなど八重島野菜のオンパレード。

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ブルー・キュラソーのソルベ パイナップル、ラム酒のムースの上にブルー・キュラソーがかかっています。 石垣島の海の色を表現。

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パッション・クリームとチョコレート、パッションアイス 日本で最南端、波照間島の黒糖クッキー添えです。 あまり知られていませんが、沖縄、特に石垣島では、まさしく今の日本人が求めている身体に良いとされている野菜の宝庫。沖縄が長寿県としても有名なのは、日頃からこのような食材に恵まれているからですよね。なかなか東京では手にいれることも難しい食材を ア・ニュで是非体験してみてください。

 

■お問い合わせ
レストラン ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー
住所:東京都渋谷区広尾5丁目19-4 SR広尾ビル1F
電話:03-5422-8851
http://www.restaurant-anu.com/

 

取材・文/渡辺ゆり子

【渡辺ゆり子の〈メイドインジャパン見つけた〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/yuriko-watanabe/

 

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《プロフィール》

渡辺ゆり子

食空間のトータル・コーディネーター。その範囲は、テーブルコーディネートからフラワーアレンジメント、インテリアデザインに及ぶ。フランス開催のアートフローラル国際コンクールで日本人初の優勝。
シュバリエ ド シャンパーニュ 叙勲。

「LEON」にて「オヤジのトキメキダイニング」を2002年より連載、同誌最長の14年目に突入。
2016年10月末に新刊『小さな家を素敵に変えるアイデア』(講談社)が発売。

 

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