リュー・ド・ヴァン ソーヴィニヨン・ブラン2015 「いますぐ飲みたい日本ワイン」 vol.23 柳忠之

2016.03.30

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耕作放棄地をブルゴーニュのような黄金の丘に

飲んでみたいと思っていたワインがようやく手に入りました。リュー・ド・ヴァンのソーヴィニヨン・ブラン。このワイナリーの代名詞にもかかわらず、2年前、ワイナリーに伺った時にはすでに売り切れ。くやしい思いをしたものです。

リュー・ド・ヴァンは長野県の東御市で、小山英明さんが経営する小さなワイナリー。小山さんはまったくの異業種からこの世界に入ってこられた方で、山梨のルミエールや長野のスイス村ワイナリーで働いた後、自身のワイナリーを立ち上げました。

現在、農村に住む働き手はどんどん減り続けています。農家は高齢者ばかりで跡継ぎも見つかりません。その結果、耕作放棄地が増え続け、かつては豊かなりんご園だった東御市の山裾も荒廃が進み、鬱蒼と生い茂る雑木林ばかりになってしまいました。

それを見るに見かねた小山さん。耕作放棄地を借り受け開墾し、ブドウを植樹。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンを主要品種に、その他、ピノ・グリやゲヴュルツトラミネール、タナなどのマイナー品種も試験的に栽培しています。現在、ブドウ畑の総面積は5.3ヘクタールとなかなかの広さ。

いつかはこの地に就農する若者が増え、小山さんと同じようにブドウ畑を開墾。一帯がブルゴーニュのコート・ドールのような、「黄金の丘」に変貌することを、夢に描いているそうです。

 

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