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乾坤一 HEAVEN & EARTH:「気になる日本酒」 vol.24 あおい有紀

2016.04.19

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“酒造業界のイチロー”が継ぐ、300年以上続く蔵元

宮城県の南部に位置する村田町で、1712年(正徳2年)より300年以上に渡り酒造りをしている大沼酒造店。蔵王山麓の内陸部に位置し、豊かな自然と歴史ある街並みが残るその場所で、「乾坤一」を醸しています。現在、「乾坤一」の味わい設計から酒造りの現場まで、杜氏とともに統括する立場なのが、久我健専務取締役(34)。

東北芸術工科大学環境デザイン学科卒業後、山形の建築関係の会社へ入社。約2年間、山形と神奈川で働いた後、叔父に当たる16代当主の大沼充社長から声がかかり、2006年に蔵に入ることになりました。

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 お爺ちゃんっ子だった久我専務は、幼い頃よく蔵へ遊びに行っていたこともあり、蔵で働くことにはあまり抵抗がなかったとのこと。「当時は、深く酒造りのことを考えていなかったというか、日本酒を造ることがどんなことか分かっていなかったんだと思います」と久我専務は言いますが、「乾坤一」のファンは多く、今や“酒造業界のイチロー”とも言われ、若手蔵元として注目を集める一人となっています。

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