赤身とホルモン焼 のんき:「食の王道」 vol.29 広川道助

2016.06.02

 

流行の先端「赤身肉」とホルモンが一軒で。
人気焼肉店のコラボ店に早速行ってみた!

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内臓の焼肉料理「ホルモン焼き」の語源は、関西弁で「捨てる物」を意味する「ほおるもん(放る物)」だと、都市伝説のように言われた時期がありました。

実際は、ギリシア語の「刺激する」を意味する「ホルマオ」が由来で、栄養豊富で活力がつく料理として名付けられた説が主流のようですが、それほど「ホルモン」は主に関西ではポピュラーな料理であったわけで、ある意味、すでに日本料理として定着したといってもいいのかもしれません。

25年くらい前の「もつ鍋ブーム」あたりから、東京でも「ホルモン料理」は徐々に定着しだし、最近では、関西でもそれほど見られなかった小腸を揚げた「カス」を載せた「カスうどん」がメニューにある店も多くなっています。

その「ホルモン」を中心に、東京でチェーン展開をしている「のんき」グループが、新たに出した店が四谷三丁目にあります。

「赤身とホルモン焼 のんき」という名前で、いま流行の先端である「赤身肉」とホルモンを組み合わせた、一見、安易な企画店かと思ってしまうのですが、行ってみたら、なかなかの充実した内容でした。

というのも、ホルモンはもちろん「のんき」にはお手の物ですが、赤身肉に関しても、予約を取れない店として有名で名古屋や神戸、福岡など全国展開をしている「肉山」と提携し、そのノウハウを導入しているのです。つまり、ホルモン好きにも、赤身肉好きにもうまく呼応した店になっているからです。

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ホルモンは高価な料理ではありませんから、サイドメニューも手の込んだものはありませんが、いまや炒め料理よりも市民権を得つつある「生にら玉」(300円)がメニューにオンされていたり、味噌を添えただけの「かちわりキュウリ」(600円)もキュウリがキンキンに冷えていて、細かいところまで気配りが効いています。

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