ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー ソーヴィニヨン・ブラン2013

2015.10.05

ヴィラデストSB2

あの玉村豊男さんのワイナリー

日本でワイン用に栽培されている白ブドウのうち、甲州(といっても厳密には白ブドウではなく薄紫色に色付くグリブドウなのですが)を除くと、その多くがシャルドネ。日本ワインコンクールのエントリーを見ても、シャルドネが大半を占めています。たしかにシャルドネは適応性が高い品種なので、自然条件の厳しい日本でも比較的栽培しやすいのかもしれませんし、実際、シャルドネから造られたワールドクラスのワインがいくつも登場しています。

しかしそろそろ、シャルドネ以外で胸を張れる品種が出ないものかなと思っていたところ、登場したのがヴィラデストデストのソーヴィニヨン・ブラン。今年のコンクールで見事金賞を受賞です。

ヴィラデストは日本画家でエッセイストの玉村豊男さんが、2003年、長野県の東御市に開設したワイナリー。ブドウの植え付けはさらに遡り、91年のことでした。現在、ワイナリーの周囲には6ヘクタールのブドウ畑が広がり、メルローやシャルドネなどヨーロッパ系のブドウ品種が植えられています。

和柑橘の香り高きソーヴィニヨン・ブラン

すでにメルローとシャルドネでは、高い評価を受けるヴィラデスト。次なる目標が、ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランというわけですね。ブドウ畑が位置するのは標高850メートルの高地で、長野でもひときわ涼しい場所。これら冷涼な気候を好むブドウ品種にうってつけではありませんか!

昨年発売された初ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランは、売り出しと同時に即完売で試せずにいたのですが、セカンドヴィンテージの2013年をようやく手に入れることができました。この出来がじつに素晴らしい。

香りはソーヴィニヨン・ブランらしい爽やかな柑橘系……なのですが、ヨーロッパや新世界のようなグレープフルーツやパッションフルーツではなく、かぼすやすだちといった皮が緑色の和柑橘の香りがします。味わいはシャープな酸味が溌剌として、適度な果実味と調和。直線的でテンションが高く、そして上品なフィニッシュのワインに。ロワールやニュージーランドの模倣ではなく、長野のアイデンティティをしっかりともつソーヴィニヨン・ブランといえるでしょう。

小樽で醸造したシャルドネは、日本の食卓ですと重く感じられることもしばしば。その点、この爽やかなソーヴィニヨン・ブランなら、繊細な和食との相性が良さそうですね。ワイナリーではピノ・グリやゲヴュルツトラミネールも栽培しているとか。それらの出来も楽しみです。

3,600円/ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー▲0268-63-7373