グルメ

グレイス・ロゼ2015:「いますぐ飲みたい日本ワイン」 vol. 35 柳 忠之

2016.06.29

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ロゼワインは世界的に大ブーム

この季節、大活躍なのがロゼワイン。白ワインの爽やかさと赤ワインの飲みごたえを兼ね備えたロゼなら、魚、肉、野菜、なんでもござれ。お休みの日のブランチ、屋外でのBBQパーティー、ちょっとゴージャスなディナーなどTPOを選びません。

世界的には10年ほど前、ブームに火が付いて以来、消費量、生産量とも増加著しいロゼワイン。日本では「ロゼって甘いんでしょ?」とか「美味しくないんでしょ?」といった先入観をお持ちの方が多いようですが、実際には酒質のしっかりした辛口が多いんですね。

ロゼワインの造り方には大きく分けて2種類あります。ひとつは黒ブドウをただちに圧搾するダイレクトプレス、もうひとつは短時間、黒ブドウの果皮を果汁に漬け込み、好みの色合いになったところで果汁を引き抜くショートマセレーションです。前者のほうがより白ワインに近く、後者のほうは赤ワインに近いといえます。

ボルドー品種を樽仕込みした本格派

今回ご紹介の「グレイス・ロゼ」はショートマセレーションの派生系というべきセニエ法で造られたロゼワインです。

赤ワインの醸造では酒質を高めるため、しばしばセニエという醸造法がとられます。セニエとはフランス語で「血抜き」を意味し、発酵前に一定量の果汁を引き抜いて果汁に対する果皮の割合を高める作業のことです。色や香りなどの成分は果皮にたくさん含まれていますから、こうすれば色が濃く、香り豊かな赤ワインを造ることが出来ます。

この時に引き抜いた果汁がセニエ液です。この果汁もピンクに色づいているので、発酵させればロゼワインになります。赤ワインと一緒にロゼワインも造れる。一石二鳥というわけですね。

グレイス・ロゼは日照に恵まれた明野・三澤農園のブドウを使用。メルローを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをブレンドしたボルドースタイルのロゼです。しかも贅沢にオーク樽で醸造。ワインにストラクチャーを与えています。

鮮やかな赤銅色。イチゴ、ラズベリー、赤スグリといった赤い果実のアロマがきれいに広がり、凝縮感たっぷりの味わい。まろやかさの中に骨組みもしっかりしていて飲み飽きしません。マグロやカツオのお刺身にもよく合いそう。

こういうロゼを1本常備しておくと、急な来客の際にも慌てずに済みますよ。

 

2,700円(税込み)/中央葡萄酒
http://www.grace-wine.com


取材・文/柳 忠之

【柳忠之の〈いますぐ飲みたい日本ワイン〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/tadayuki-yanagi/

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