さまざまな塩の製法:「本日もいい塩梅」vol.8 青山志穂

2016.07.01

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さまざまな塩の製法

これまでに塩にはいろいろな形や種類があることをお伝えしてきましたが、その塩を生み出す製法も多種多様です。日本においては塩資源が海水または食塩を含む温泉に限られているので、それを煮詰めて塩を作るか、すでにできあがった塩を原料にして加工して塩を作るという方法になります。

基本的には、海水を濃縮して、結晶させて、仕上げをするという段階に分かれるのですが、以前にもお伝えしたように、日本は狭い国土の中でいかに効率的に塩を作るかということに情熱を注いできたため、海外にはない独自の進化を遂げています。

現在日本で生産される塩の9割はイオン交換膜という特殊な膜を使って海水中のナトリウムだけを取り出したもので、「食卓塩」「精製塩」という名称で販売されています。これはこれで理科的で面白いのですが、今回は、日本の伝統的な製法をいくつかご紹介したいと思います。(尚、冒頭の画像は、塩のにがりを切っている最中にできる塩のつららです)

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